vol.313アプローチのクラブ選択に関して
アプローチのクラブ選択に関してです。
56度や58度などの一番ロフトがあるクラブを
使うべきか?
あるいは、もう少しロフトが立った52度とか
50度や48度とか、PW等を使うべきか?
どのクラブを使った方が良いのか分からない、
あるいは、迷ってしまう事がありますね。
この答えは、とても単純。
どのクラブを使うべきかは、
目的によって異なるのです。
アプローチの目的は主に2つになります。
1,ピンに寄せて1パットで入れる
2,グリーンオンさせる
どのクラブを使うべきか?
と迷う人は、たいていは「ミスをしないように」
と考えています。
それは当然のことです。
しかしクラブ選択が適切ではない場合、
ミスしなくてもピンには寄せられないことが
多々あります。
例えば、ピンがグリーンエッジから5ヤード
くらいの位置にある状況
グリーンエッジまでは10ヤードくらい
の位置から打つと仮定します。
ここからPWでグリーンにキャリーさせた場合、
ピンの近くに止めることは難しくなります。
キャリーでグリーンオンさせずに
手前に落とす選択肢もあるでしょうが、
もし手前にラフがあったり、グリーンが
砲台になっていたらグリーンオン
しない可能性も出てきてしまいます。
この様な状況では、もし目的を上記の1に
した場合、クラブは最もロフトがあるクラブ、
56や58で打つという1択になります。
(*フェアウェーが平らで芝が短く刈り込まれていて
良く転がるような場合は、グリーン手前に落とすことも
選択肢となりますが、ここでは除外します)
しかし、目的が2ならば、どのクラブで
打ってもいいので、最もミスが少ない
クラブを選べばOKです。
では、目的をどちらにしたらいいの?
と思われる方
それはあなた次第です。
寄せてワンパットで上がりたければ、
確率を考えて上記のように状況に応じた
クラブを選択するしかありません。
ダフリ、トップが出てとても不安定ならば、
ダボやトリよりもマシだと割り切って
ロフトの立ったクラブを使ってとりあえず
グリーンオンさせるのが賢明です。
(この場合、目的は2になりますので、パーは
幸運に恵まれない限りは取れませんが、
最初からそのつもりならば問題ありません)
あなたがもし80台の中盤よりも良いスコアを
出したいのであれば、寄せワンPARが必須に
なりますので、目的を1にすることが必要です。
そうではなくて、100や90が切れればOK
という状態で、普段、ダフリやトップが
よく出るのであれば、目的は2でいいでしょう。
大きなミスが出なくなってくれば、クラブの
ロフトによる弾道の違いが、ある程度正確に
出せるようになります。
そうなれば、自分の中でクラブ選択の基準が
明確になってきますので、あまり迷わないで
選べるようになるでしょう。
クラブの違いは、それを使った時に出る弾道
(距離、高さ、スピン)の違いですね?
ですから、そもそもは、状況に適したクラブ
を選べばいいのです。
色々なクラブが使える状況ならば、自分が
最も確率良く打てると思うクラブを使えばいいですし、
寄せるのには「こういうショット」と
決まってしまう状況ならば、それを打てる
クラブを使うということです。
寄せたいのか、それともグリーンオンする
だけでいいのか?
それをもとにクラブを選びましょう。
追伸:
そもそもミスが出るのは、クラブ選択の問題では
なく、技術的な問題ですので、上達したければ
練習して自分のスイングの不安定な部分を
無くすことです。
最後までご覧いただき有難うございました。
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida