vol.330特定の斜面の苦手克服法
左足下がりが上手く打てない
つま先下がりだとシャンクする
打ち上げだと当たらない
前上がりなのにスライスする
特定の斜面だとミスが出やすいと
言うことをよく聞きます
どうすればミスを減らせるのか?は
なぜ特定の斜面になるとミスが出てしまうのか?
を知れば解決します。
なぜでしょう?
実は理由は単純なのです。
そもそものスイングの問題が、ある特定の
斜面になると顕著になるからです。
これはつまり、平らな時や、その他の傾斜地では
問題が無いのではなく、大きく影響していないだけで
問題自体はあるという事です。
そのスイングの問題が、もっとも影響するのが
特定の(苦手な)斜面だという事です。
ですから、そもそものスイングの問題が減れば
今まで苦手だった斜面もうまく対応できるように
なります。
いわゆる「斜面での対応策」がありますね?
例えば、
左足下がりでは、傾斜に沿って構えて
ボール位置は右寄り、スライスになりやすいから
少し左を狙って、ロフトが立って飛ぶから
番手は下げる。。。と言う感じのものです。
(この対処の内容は、今は忘れて下さいね。
あくまで例ですから)
こう言った対処を考慮してやっても
ミスが出てしまう場合は、対処の仕方の
問題ではないのです。
対処の問題だけならば、それを覚えたら、
それ以降は、ミスが出なくなるのですが、
そんな事はありませんよね?
良いショットも出ることもあるけれど、
不安定で、やはりミスが出るというのが
普通です。
それはやはり、対処の問題ではなく
スイングの根本的な問題の影響なのです。
例えば、普段ヒールに当たるミスが出る人は、
つま先下がりだとシャンクの危険が高まります。
アウトサイドインでスライス気味が持ち球の
人は、つま先上がりでもその斜面のセオリー通り
のフックにならずにスライスが出てしまうのです。
もしあなたに苦手な斜面があって、それを
克服したいのならば、スイングの問題を
減らすことです。
それができれば、斜面を苦にしなくなるだけでなく、
斜面じゃないショットの質も向上し、
全般にミスが減って安定します。
コースレッスンなどをやらないと
斜面は上手く打てないと思う気持ちも
分かりますし、実際に「慣れ」は必要です。
しかしながら、慣れていない事が問題ならば、
実戦のプレーで経験を積めば、必ず問題は減ります。
少なくとも、スコアを乱すほどの大きなミス、
つまり、ダフリ、トップ、シャンク、
当たり損ない、方向の大きなズレ等は
出ずに、まあまあの当たりで
グリーン方向へ打てるはずなのです。
と言うことで、
特定の斜面の苦手を克服するには
スイングの根本を改良して、
インパクトゾーンのズレを減らすとです。
さて、これだけで終わると、ほとんどの人から
自分では出来ないと言うクレームが来そうなので(笑)
ヒントを以下に記します。
得意な斜面、
あるいは、この斜面ならばなんとか打てるし、
あまり酷い失敗をしないで打てる
と言うような斜面があれば、その感覚を利用するのです。
例えば、バックスイングで、伸び上がったり
右足側へ大きく動き過ぎたりと無駄がある人は、
左足下がりで左足に重心をかけたまま打つと
上手く打てたりします。
こう言う風に、なぜか特定の斜面だと、まあまあ
打てる、あるいはある程度自信があると言うのが
あれば、その時の感覚を普段も採用するのです。
爪先上がりならば、スイング面が自然と
フラットになるので縦に振り過ぎている人の
スイング面を矯正する効果があり、
上手く打てたりします。
爪先下がりは、スイング面がアップライトに
なるので、横振りし過ぎている人には、
スイング面を矯正する効果があるのです。
斜面特有の姿勢やバランスなどは、
スイングを矯正する効果があるので、
それを利用して平らな時にも、同じ感覚で
スイングすることで、スイングの問題を
減らしミスを減らすことができるのです。
是非、試してみてください。
斜面が苦手な人は、今度ゴルフに行ったら、
斜面で素振りをしてみましょう。
ティ―インググラウンドの周りでも
必ず斜面があります。
数振りをするだけでも、打点やバランスの
チェックが可能です。
「とりあえずフェースに当てて前に飛ばす」
これさえできれば事件は起きないのです(笑)
斜面の究極のワンポイントヒントは、
“クラブヘッドを操る” ことですが、これは
また別の機会に。
最後までご覧いただき、有難うございました。
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida