その信念、大丈夫?
信念を持って取り組む
これは素晴らしいことであり
私も大賛成です。
しかし単に「自分はこう信じている」と
他人の意見を聞かずにいたり、
よく考える事が面倒だからと
「同じことを繰り返している」状態では、
せっかくの「信念」も、単なる
「頑固」や「エゴ」となってしまう
可能性がありますよね?
「信念」とは、深く考えられていて、
その効果を検証して、実際の練習や
プレーを通じて強化されて、
結果につながっていて初めて
「信念」と言えるのではないでしょうか?
ゴルフをやる目的は、人によって様々です。
全ての人がスコアupを目指しているわけでは
ないですし、すごい良いスコアを出したいと
思っているわけでもありません。
しかし、みな何かしらの目標があり、
それをスコアという数字に置き換えて
それに向かって頑張っています。
レッドベターは、上達するためには、
「常に同じ事に取り組み続けなければならない」
と言っています。
そして、たくさんの指導者達の前での講演で、
「良い指導者とは、いつも同じテーマで
練習をさせる指導者です」とも言っていました。
レッスンを受けて下さっている方は、
よーーーく、理解されていると思いますが、
自分のスイングの傾向や癖は
「いつも同じ」です。
ですから、それを改善するための練習のテーマも
必然的にいつも同じことになるわけです。
ころころと日替わりメニューで練習していても
決して本質的な向上は望めないという事です。
だからこそ、しっかりとした「信念」を持って
取り組むことはとても大切です。
でも、結果につながっていない事を
ひたすらやり続けることには、疑問を
持った方がよいですよね?
ゴルフの練習に関して言えば、
例えば、
「スイングのこの部分は
こうあるべき!!」という事を
守り続けていて、それがかえって
「弊害」を引き起こしている事は
よくあることです。
「体を使ってスイングするべき」
と考えていて、
「必要以上に体を動かし過ぎていて
かえって不安定になっている」
とか
「脇をしめて体と腕を一体にするべき」
と考えていて、
「脇をしめすぎているために、
右肘が曲がり過ぎてしまい
ダウンで突っ込む原因になっている」
とか。。。
例を挙げたらキリがありません。
ゴルフスイングとは、非常に繊細で
微妙なものです。なぜかと言えば、
インパクトがわずか1/2500秒しかないからです。
ですので、ほんの少し変化が起きたら
ボールの飛びには、変化が起きます。
良い事に取り組んで練習していれば、
例えば、よく出るミスがスライスだとしたら
そのスライスは、比較的すぐに減って
ドローが打てたりします。
何年もかけて、とか
少しずつ、とか
「スイングを良くするにはじっくりと時間が必要だ」
心情的にはそう思いたいですが、
実際には、変化は一瞬で起きます。
ですので、まずは、即効性のある
良いヒントをつかむことです。
そして、そのヒントを繰り返し練習して
時間をかけて、自分のモノにしていくのです。
コツコツ取り組めば、そのうち出来るようになる
そう思いたいですが、実際には、間違っていたり、
あまり自分に合っていないテーマを、
「信念」
としていると、何年も取り組んでも、
根本的には変わらないという事に
なりかねません。
一生懸命練習しているけど
なかなか成果が出ない
もしあなたが、そんな風に思っていたら、
1度、自分の「信念」や「主義」等を
検証してみるのも良いかもしれません。
信念や主義を変えたら、視点が変わりますね?
そうしたら「急に道が開ける」
そんなこともあり得ますので。
常に冷静に、視野を広く持って
楽しんでいきたいものです。
最後までご覧いただき
誠にありがとうございました。
本物のナイスショットと安定したスコアupのために
A.Ishida