どんなパットでも大切なこと
ここのところパッティングに関することを
何度か記しました。
ですので、今回は違うことにしようとしたのですが、
「?」な内容のYouTubeを見たので、
複雑な考え方で、余計な思考を持って
難しいことをしてしまう人が増えないように
整理したいと思い記すことにしました。
ちなみに私が見たのは、登録者数20万人以上の
人気のチャンネルで、解説しているゲストは
現役シードプロでした・・
パッティングの目標は、できるだけ少ない打数で
カップに入れることです。
当然のことですが、弱すぎて届かなければ、
100%入りませんし、強すぎたら入らないと
3パット以上確定です。
ですから目標としては、カップをオーバーする強さで
なおかつ、返しが確実に入る距離打つ、そして
その強さでどの程度曲がるのか?を考えることです。
真っすぐのラインであれば、強弱のズレが
多少あってもカップに届けばカップインします。
曲がるラインの場合、カップをオーバーする
ボールの転がりの速さの違いで、カップインするための
曲がりの度合いが異なることは、理解できますね?
ボールの勢いが強いほど
曲がり幅が少なくなるという事です。
例えばショートパットで、ボールがカップの先に
止まっているのにカップインしていなかったら、
・自分の想定よりも、大きく曲がったか、
反対に曲がらなかったか、
あるいは、強すぎた、弱かった
そして上記両者ともにズレたか、
と言うことになります。
もし右打ちの方のスライスラインで、
入る前に曲がってしまいカップの右側の少し先に
ボーㇽが止まったとしたら、それを入れるには、
・もう少し強く打つ
・もう少し左に打ちだす
どちらもカップインする可能性があるわけです。
これに対して、どちらが正解か?は、
何とも言えませんね?
入ればOKなのです。
理想論では、カップを30㎝~50㎝くらいの
オーバーで打つのが確率高くカップインすると
実験で証明されていますが、実際には、
入れば多少強くても弱くてもいいのです。
大切なことは、結果はどうあれ、
自分が意図したことと
異なっていたことを把握しておくことです。
意図したよりも曲がったのか?
曲がらなかったのか?
強くて入らなかったのか?
弱くて入らなかったのか?
あるいは、
タッチや曲がり度合いの読みが、
意図したのと異なっていたのにカップインしたならば、
何がズレていたのか?等です。
それが分かれば、練習でその点を向上するように
努めることができるからです。
偶然入ったことに「満足して」終わらせずに
キチンと整理しておくことが、上達につながるのです。
ちなみに私が見たYouTubeでは、はじめショートパットは
「強さが大切です」と言いながら、そのすぐ後に
「ショートパットはフェースの向き、つまり
方向性です」と言っていました。
そのプロは、自分でも「矛盾していますけど・・」と
言っていました(笑)
私は、これを見て、即終了しようかと思ったのですが、
ぐっと堪えて見続けました。。。
どこかで最終的に整理して、つじつまが合うことを
期待したのですが。。。そのまま終わりました^^;
プロならば、きちんと整理して伝えて欲しいものですが、
ツアープロは、指導のプロではないので、ある意味
しょうがないと言えます。
彼らは、自分で経験して得たものを紹介します。
経験していないことは知らない事もありますし、
そもそもの全体像やどうやって指導するかと言う部分は、
理解しておらず、自己流なのです。
ですからもしあなたがYouTubeを見る時は
たいていのプロは「自分がそうやって効果があること」を
紹介していると思って、誰にでも当てはまることではない
という事を忘れずに見て下さい。
良い情報、あまり参考にしない方がいい情報、
無駄な情報、色々と入り混じっていて
なかなかどれを採用するべきかの判断は難しいですが、
パッと見て、
「なるほど!」
と思って試してみたら意外と効果があった。
そういう事がたくさんあるのが
YouTube等の良いところですね。
では、パットにおいて何が大切なのか?
を整理したいと思いますが、
ロングパットは、入る確率はかなり低いので、
2パットを合格としたら、距離感が一番大切です。
しかし、方向がズレてしまったら距離が合っていても
3パットの危険がありますよね?
そして、ショートパット
こちらも初めにお伝えしたように
強さと打ち出し方向の両方が適切にマッチしなかったら
決して入りませんね?
結局のところ、全てのパットにおいて
距離感も方向性も両方大切なのです。
どちらかと言えば・・・
と言う前提を付けると、
ショートパットでは、距離が大幅に狂う事は少ないので
「方向性」
ロングパットでは、距離が合わないことが
3パットの原因として多いので
「距離感」
が大切と言う風になっているのです。
あなたがもしパッティングの練習をするとしたら、
まずは、距離感、方向性のどちらに問題があって
ショートパットを外す、ロングパットが寄らない
のかの「現状把握」をキチンと行う事です。
たいていは、アドレスやスイングに問題があり、
それらが不安定な要因となっていて、距離感と
方向性の両方に影響していることがほとんどです。
ですので、構え含めてパッティングフォームを
改善できれば、両者ともに向上しカップインの
確率を高める事ができます。
狙った方に、意図したタッチで打てるようになると
一番大切な事が「グリーンの読み」になってきます。
皮肉なことにパッティングの精度が上がれば上がるほど
読みが違っていたら入らなくなるのです。
しかし精度が上がれば、それだけ読みも
安定してくるようにはなります。
けれども、人間には目の錯覚と言うモノがあるので、
それに惑わされない読みの技術を持ち合わせていると
理想的です。
プロは、全ての面の強化を図っています。
パットが入るか入らないかが生死を決めると言っても
いい位、パッティングが大切だからです。
パットの練習は地味ですし、私個人的には
やっていてつまらないので、あまり好きではありません(笑)
しかし、意図したように打てて、読みも合うと、
ショートパットだけではなく、ミドルパットも
時にはロングパットも入りますから、そうなったら
楽しさが出てきます。
あなたがもっと良いスコアでプレーしたいと
思っているならば、毎日少しでもいいので、
必ずパット練習をすることです。
やれば必ずあなたの宝となるでしょうし、
やらなければ、安定してパットを決めることは
難しいでしょう。
YouTubeを見るだけにせず、
練習に活かしてくださいね!
最後までご覧いただきありがとうございました。
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida