目指すスコアを出す方法
今回の記事は、理解している人にとっては
いたって普通のことであり、何も特別な
ことはありません。
「どうすれば良いスコアが出せるのか
分からない」という方は、ぜひ参考にしてください。
先日、
エージシュートを目指している生徒さんから
プレーの報告をいただきました。
(ここでは、Jさんとします)
Jさんは、普段は90台の後半くらいが
平均的なスコアです。
レッスンをした直後だったので、
フェアウェーキープ12回、OBや林はゼロと言う
Jさんにとっては、素晴らしい内容でした。
ただ、スコアは普段よりも、数打しか
良くなかったのです。
ほとんどの人は分かると思いますが、
問題はショートゲームにあったわけですが。。。
私が、
「Jさん、セカンドショットをほぼ
フェアウェーから打っているのに
しかも、そのショットも今までより
各段に安定して良かったと仰って
いたのに、なぜスコアがあまり
良くなかったのですか?」
と、分かってはいても、“あえて”伺うと
Jさんは、
「たぶん、グリーン周りが良くなかったんだと
思います・・・」
と、、、
私が
「どんな失敗を、どの様な状況でしたかを
詳細に教えてください」とお伺いしたら
Jさんは、
「記憶にありません。。。
今まで、そんな風に考えたことが
ないのです・・・」と仰いました。。
私は、しばらく絶句した後に
「では、Jさん、次回のプレーからは
どの様な状況で、どの様なミスをしたか
を覚えるか、メモしておいてください」
とお伝えしました。
目指すスコアを出すためにやるべきことは、
ミスを減らす(無くす)ことです。
これをご覧いただいている方のほとんどが
ご理解されていると思いますが、
ゴルフとは、ミスのスポーツなのです。
世界の頂点を極めようとしているプロから
初心者まで、全てのレベルにおいて、
スコアを良くするには、
良いショットの質を高めるのではなく、
悪いショットの質を高めることが
必要なことなのです。
なぜだか分かりますか?
どんな酷いスイングであろうとも
たまにならば、良いショットも打てるのです。
しかし、その確率は、
いちじるしく低いものとなります。
それに対して、インパクトゾーンでの
無駄なズレやタイミングの狂う可能性の
低いスイングならば、ミスが格段に少なく
なるからです。
例えば、
最高のショットの質を高めて、グリーンオン
していただけだったショットがバーディー
チャンスに付くようになった。
それに対して、
酷いミスでOBになっていたショットが
OBにならず、次打で目標方向へ
打てるようになった。
あるいは、アプローチでグリーンオン
していただけだったのが、ピンそばに
寄ってワンパットで決められるようになった。
それに対して、トップして大たたきするホール
が数回出ていたのが、グリーンオンするように
なり、悪くてもボギーが取れるようになった。
これらを1ホールだけで比較したら、
1~2打しか良くなっていません。
しかし、ゴルフは18ホールありますね?
それを考慮すると、とても大きな開きが出ます。
仮にショートパットを外して、バーディーや
寄せワンが取れなかったらどうでしょう?
差は、更に大きくなりますね?
つまり、大きなミスを無くせば、
スコアは確実に良くなりますが、
良いショットの質を高めても、必ずしもスコアが
良くなることは保証されていないのです。
しかも、良いショットの質をどんなに高めても
全てのホールでミスなく行ける可能性はゼロですが、
悪いショットの質を高めて、ナイスミスだけで
行ける可能性は、誰にでもあるのです。
例えば、あなたの前回のプレーの最高のショット
あるいはナイスショットだったものを、
更に良いショットにした場合と、
ミスしたショットがミスじゃなくなった場合を
考えてみたら、どちらが良いスコアに
なるかを考えてみたら、よく分かるはずです。
ということで、目指すスコアを出すには、
プレーを分析し、ミスしたショットを
整理し、改善することです。
たくさんあっても、分類すれば、いくつかに
まとまります。
ショットのミスは、全てフルスイングの問題。
アプローチのミスは、そのスイングの問題。
バンカーもパターもです。
4つしかありませんね?
その他の要素で改善できることは、
メンタル、フィジカル、状況判断くらいです。
今回ご紹介したJさんは、アプローチのスイングを
改善し、大きなミスを減らせば、即80台が出せます。
今まで90台後半だったのが、80台が出せたら
いいですよね?
平均スコアが10打改善されるってなかなか
素晴らしいことです。
Jさんは、ショットは良くなったので、
ショートゲームを改善すれば、
エージシュートに近づきます。
それも夢物語ではないところに来ています。
しかし、ご自分で色々研究していたスイングも
自力では修正できなかったので、もしJさんが
レッスンにいらしていなければ、不安定なショットと
全く無視していたショートゲームで
90台後半をうろうろしたまま終わってしまって
いたかもしれません。。。
そう考えるとJさんの良かったのは、
決断して、改善を図ろうとしたことですね。
あなたももし、目標があり、それに近づきたいと
努力していても、なかなか進展が見られなかったら、
何かを変えることです。
時間は、限られていますからね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
追伸:
不思議なのは、Jさんはとても熱心な方で
色々なことを学ばれています。
それなのに、「ショートゲームの改善」が
これまで頭の中に無かったということです。。
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida