飛ばしたければ飛ばそうとしてはいけない
ほとんどのゴルファーが、飛距離を
もっと出したいと思っています。
私も「もっと飛んだらいいな~」と思います。
飛べば飛ぶほど、次に持つクラブが短くなるので
それだけスコアアップの可能性が高まりますし、
誰よりも飛ぶと気持ち良いですからね(笑)。
飛ばないと感じている方の中には、
「飛ばそう」としている方も多数います。
しかしながら、もしあなたが今よりも、
もっと飛ばしたければ、
「飛ばそうとしてはいけない」
ということを理解しましょう。
先日、久しぶりにお目にかかった生徒さんが、
「飛ばないんですけど。。どうしたら
もっと飛ばせますか?」と仰ってました。
その生徒さんは、
ドライバーの弾道が低く、キャリーが165y位で、
飛距離が180y位でした。
なんとか飛ばしたいと、とても力んでスイングしていて、
スイング軌道がかなりのアウトサイドイン軌道で、
ほとんどのショットは、スライスしていました。
この方の場合、飛ばしの3要素である
1・ヘッドスピード
2・打ち出し角度
3・スピン量
のうちの、2と3に特にアウトサイドイン軌道の
悪影響が出ていました。
・打ち出し角度が低くボールが上がらない
・スライスでバックスピンが無駄に多くなっている
両者ともに、飛距離を大きくロスする要因なのです。
この様な状態で、
「飛ばない、飛ばない。
もっと飛ばしたい!」と言う風に
仰っていたのです。
私は、まず
「飛ばそうとするのは止めてください」と
お伝えし、
「飛ばなくてもいいと思って、力まずに
スイング動作を変えることに全力で
取り組んでみましょう」とお伝えしました。
この方のアウトサイドイン軌道の原因は、
・力んでいて、トップからボールめがけて
「全身全霊で打とうとしていること」
(とにかく強く当てようとしている)
・体の使い方がズレていること
この2点にありました。
ですので、その両者を修正するべく練習を
していただきました。
今まで、思い切り強く打とうとしていたので、
なかなかその゛癖”が抜けなくて苦労していましたが、
「とにかく飛ばそうと強打するのだけは
絶対にやらないで下さい」
と、何度も何度もお伝えして、ようやく少し
リラックスできてきたら、体の使い方も、
正しくできるようになってきました。
するとどうでしょう。
まず、今までどんな風にスイングしても
スライスだった球筋が「ドロー気味」に
なってきたことに驚いていました。
そして、ボールの高さも出るようになってきて、
「え!?
こんなに上がっていいんですか??
ふけてませんかね??」
と仰っていました。
私が、
「今、本当にリラックスして飛ばそうとは
せずに軽くスイングできましたよね?
球筋も軽いドローで、打ち出し角度も
理想の14度です。
バックスピンの量を見てみてください」
「あっ!!
そうですね!
最初よりもかなり減っています。。
えっ、、
今ので、200y飛ぶんですか!!」
「はい。キャリーが180y位で、
トータル198yでしたよ^^」
その生徒さんは、
「今までの全力で力んでいたスイングは
何だったんでしょう・・」と仰ってましたが、
私は、
「強く打とうとして、力んでいたこと
つまり、飛ばそうとしていた事が
そもそもの問題だったのです。
どんなに強く早くスイングしようとしても、
キチンと当たらなくては、飛距離を
大幅にロスすることにつながるのです。
飛ばしたければ、強打するのではなく
上手く打つようにしてください」
とお伝えしました。
プロのように、自分自身の最高飛距離を
出せている人以外は、
つまり、ほとんどのゴルファーは、
自分の能力での最大限の飛距離には
とうてい及ばない飛距離でプレーしているのです
飛距離を最大に出すためには、
飛ばそうとするのではなく、
まずは、キチンと良い状態で打つことなのです。
ちゃんと当たらなかったら
どんなに強く打っても飛ばないのです。
そして、ゴルフというスポーツの性質上
飛んでも、曲がったらお話になりませんよね?
曲げずに飛ばす
今よりも飛距離を出そうと努めるならば、
こうならなくては、いけないのです。
飛ばしたかったら、飛ばそうとしないこと
妙なスポーツですね、ゴルフは。。(笑)
最後までご覧いただきありがとうございました!
追伸:
さて、本当に飛距離を伸ばしたいならば、
やり方次第では、誰でも今よりも飛ばせるように
なる可能性があるのです。
アカデミーの飛ばし屋、政井インストラクターが
今まさに、その秘密を解き明かそうとしていますので、
楽しみにしていて下さい!
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida