スイング解析機で上達できるの?

まずは、動画を見てみましょう。
*これは「GEARS」と言うとても優れた機器です
詳細はこちら→https://nobby-sports.jp/gears

矢野東プロには、レッスンをしたことがあるので
例に取り上げましたが、彼を選んだ特別な意図はありません。

 

2つ目の動画は、GEARSを使ってツアープロを指導している
かつての私の先輩で私の研修もしてくれた
堀尾研仁プロコーチの物です。

このシリーズでは、様々な角度からスイングを詳細に
説明してくれていますので、とても良い勉強となりますので、
スイングのメカニズムに興味がある人は、是非全てをご覧ください。

この他にもGEARSゴルフと検索すると色々と出てきますので、
興味のある方は、チェックしてみましょう。

このGEARSは、体や腕、クラブの動き等
スイング全体を詳細に確認することが可能ですが、
他には、

 

トラックマンに代表される弾道を解析して、
クラブの動き方やインパクトを
詳細に確認できる機器

私達のアカデミーでも使用している
パター専用の解析機などもあります。

いずれもスイング軌道やクラブフェースの向き、
ボールがどんな風に飛んで(転がって)いるかを、
何種類もの項目で確認することが可能です。

体重の位置や移動など、
足の裏のどこに、どのタイミングで、
どんな風に体重がかかっているのか?
をデータで見れるものもあります。

テクノロジーが発達すればする程、
スイング中の動きを詳細に
確認できるようになっていきます。

昔は、スイングを撮影するビデオも
画像が荒く、カメラも大きい物でしたが、
今は、スマホで簡単に綺麗な動画が撮れます。

iPhoneのカメラには、
『スロー』
と言うものがあり、スイング中の各位置を
詳細に確認できるスグレものです。

 

これら機器の良い所は、感覚ではなく
事実が数字や映像で客観的に
理解できるところですね。

 

自分が実際にどうなっているのか?
それと「正解像」と比較して、
どの様にズレているのか?
どういう方向へ向かって修正をすればいいのか?

 

こう言った事が数値で明確になる事です。

 

では、こう言った機器を利用すれば
上達できるのでしょうか?

 

矢野東プロの動画のコメントに、
「これがあれば、インストラクターは不要だね!」
と言うようなモノがありました。

 

たしかにズレが理解できて、
どうすればいいのか?が分かれば
「修正できる」と感じます。

 

しかし、あなたも既に理解しているでしょうが、
ゴルフスイングに関しては、
”そうは問屋が卸さない”のです(笑)

 

いくら詳細なデータが判明して
何がどう違うのか?が分かっても、

それはなぜズレているのか?
どうすれば、修正できるのか?

 

この最も大切な点は、
機器は教えてはくれないからです。

 

『数値や映像を見てズレている部分を
もう少しこうする』

 

と言うのは、元のデータは科学的で
納得のいくモノかもしれませんが、
その内容(方法)は、
「トッププロを見て真似をする」
という、何のデータも無かった昔と
なんら変わらないですよね?

 

ゴールが詳細に分かった事は、
とても良いことです。
しかし、どうやってそのゴールにたどり着くのか?
それが分からなければ、
多くの人は、道に迷ってゴールにたどり着けは
しないのです。

 

例えば、
頭の中にある日本全体の形をたよりに
東京駅から名古屋駅を目指すとします。

何の助けもなく勘だけで行動すると、
迷い、ズレて、たどり着かないかもしれませんが、

GoogleMAPを見ながら、スマホで
自分の現在地を把握しながら行けば、誰でも
名古屋駅に行きつけます。

ゴルフスイングを直すことをこれと同じことだと
考えている人は、GEARSやトラックマン等の機器が
あれば「上達できる」と考えるわけです。

 

しかし実際のゴルファーとは、
交通手段も、それらの使い方も、
調べ方さえも分からない
自分の現在置から最寄りの
交通手段の使える場所までの行き方も
分からない、その様な状態なのです。

 

でも本当は、こう言った事柄は
誰にとっても共通の”知識”なので、
時間をかければ、いつかは学んで
誰でもゴールにたどり着けると言えます。

 

しかしながら、ゴルフスイングの場合、
・現状のズレの原因
・体格、筋力、柔軟性
・癖
・考え方
こういった項目が、人それぞれ全く異なります。

 

その様な状況では、Aさんが上手くいった方法でも
Bさんには、全く役立たない、逆に害になる
そんな事が日常茶飯事です。

 

スイング中の各位置に関しても、モデルと
同じような角度や位置を、肉体的な影響で
取れない人も多数存在します。

 

ですので、機器の情報を見て、
「自分とプロはここが異なるんだな!
よし、こうすれば、いいのかな?」
という具合に練習して、上手く治せるならば
それはそれで素晴らしいし、とても良い事です。

 

しかし、99%の人にとっては、
その方法で上達するのは難しいでしょう。

 

「体形や体格が似たプロを参考にする」
と言うのは、ある意味、聞こえは良いです。

 

しかし、筋力、柔軟性、能力が違い過ぎます。
そして、現状の動きの特徴や傾向、
体や腕の使い方の”癖”は、更に大きく
異なります。

 

スイングの状況によっては、
プロやモデルスイングと同じ位置を
目指さない方が良い場合もあるのです。

 

ですから、解析機の結果を見て
それを教科書の位置に修正する
と言うやり方は避けたいものです。

 

スイング解析機を使って
上達を目指すならば、下記のように
取り組みましょう。

 

1、機器を使って現状を把握する

2、ズレている部分の中で
1番大きくインパクトに影響を
与えている点を確認する

3、それ(2の点)が発生してしまう
「原因」を見つける

4、修正練習して、それを再度、
数値で確認する

5、関係が薄い点は、無視して
一番大切な点が改善されて、
飛球が改善されていれば、良し。
飛球が改善されていなければ、
やり直すか、別の点に取り組んでみる

6、再度、数値や映像で確認する。
やり直して改善されていれば、良し。
改善されていなければ、別の点に取り組んで
再度、確認する

7、修正が難しい場合、
意識だけで修正しようとせずに
ドリルで取り組む

8、どうなると変化が出ずに、
どう動けば、良い変化が出せるのか?
を把握できるように努める

 

この様な流れでやれば、自分のイメージと
実際の動きのズレを正確に把握し、
効率よく練習ができるでしょう。

 

ゴルフのスイングでは、
自分が思っている、あるいは、
感じていることと実際に起きている事には、
大きな開きがあります。

 

解析機を上手く利用して、
その”ギャップ”を埋めるように練習できれば、
とても良い練習ができるでしょう。

 

どの様な情報や数値も、
それをいかに利用するか?

それが最も大切なことです。

 

せっかくの良い機器ですから
上手く利用したいものですね。

 

最後までご覧いただき
ありがとうございました。

 

本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida

スイング解析機で上達できるの?” に対して2件のコメントがあります。

  1. さいとうちひろ より:

    石田さんこんにちは。
    GEARSでレッスンを受けたことがあります。
    自分のスイングの癖も数値も、切ないくらいによく分かります。
    でもおっしゃる通り、数値や正しいというスイングに重ねて比較しても、こんな風にしなければ打てないんだ、、、という自分と理想の差が大きすぎて、悲しくなりました(笑)。
    形だけなぞっても、体がそのようにうまく使えないので、気持ちよく振ることができませんでした。
    ゴルフがつまらないものになってしまい、GEARSからは離れました。
    でも、自分の癖やスイングの形が頭に入っているので、自分で考えながら打つことができています。
    そこで、どうしても治しきれない部分について、アドバイスを求めるようにしています。
    機械に振り回されず、利用すること、その通りだと思います。

    1. レッドベターゴルフアカデミー より:

      ちひろさん

      いつも有難うございます!

      ゴルフスイングにおける形と言うのは、
      あくまで参考程度の物です。

      スイング法を競うのが目的ではないですので、
      ご自分が安定して打てる形を見つければ
      良いのです(^^)

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