フルスイングばかりしてませんか?
あなたは打球練習を
どの様に行っていますか?
先日、ある生徒さんに
「こういう練習をしているのですが、
これでいいでしょうか?」と言う質問を受けました。
その人は、ご自分で気を付けるべき点を
「注意して」普通にフルスイングで打つ
という様に練習をされてました。
この質問への回答は、
「その練習で、スイングが安定して
それをコースで再現できるなるならば
それでOKです」となります。
何かを習得しようとする時に
単に”意識して”打つ、という練習は、
その動作にある程度習熟してからならば、
上手く働くでしょう。
しかしながら、レッスンを受けたり、
YouTubeで見たりして、
「新しく動作を覚えよう」という段階では、
その身に着けたい動作を、単に
【”意識だけして”フルショットする】
と言う方法で、身に着けるのは
難しいでしょう。
その理由ですが、
レッスンを受けて下さっている方は
よく理解されていると思いますが、
現状のスイングの動作とは、
「脳が記憶している癖(くせ)」
だからです。
癖とは無意識でも出てしまうもので、
ゴルフスイングにおいては、
普通に打とうとしたら、
その癖を取り除くことは容易では
ないのです。
単に別の動作を”意識だけして”
やろうとしても、癖に負けて
「意識しているけど・・
見てみたらあまり変わっていない・・」
と言う状態になってしまうことが
ほとんどでしょう。
フルスイングばかりしていませんか?
と言うのは、
「上手く修正出来ない場合は、
工夫してやることですよ」と言うことなのです。
では、どうやって練習したら
効率良く出来るでしょう?
おススメの打球練習は、以下になります。
●超スローモーションから初めて
”徐々に”速さを増していく
→これの注意点は、徐々に速くせずに
いきなり普通のスイングに近い状態で
やってしまうことです
●ハーフスイングでやる
→飛ばそうとしないでできる点が
一番の利点ですので、力んで強打しては
無意味になります。
●練習ドリルでやる
→これがレッドベター流の一番良い
練習方法です。
自分に合ったドリルは、上手く打てる
スイングの”感覚”をつかむのに最適です。
ただし、少しやってすぐに普通に打ったのでは、
効果が、すぐに無くなってしまいます。
地道に続けることが大切です
●ボールを打たずに、やりたい動作を数回
リハーサルして、その後それを意図して打つ
→これは、普通に打ち続けるよりは、かなり
マシな練習ですが、
そもそもボールを打たない状態で、
「どうやって動くのか?」を実演できない場合は、
意味が無くなります。
●上記のバリエーションですが、
「目を閉じて」ゆっくりと動作確認して、
動き方を感じ取り、それを再現する
→これは、感覚がある程度優れている人向けです。
自分の動きをまあまあ正確に「感じ取れる」
状態じゃないと、この方法はできません。
やっているつもりだが、実際はできていない
と言う状態にならないならば、良い練習が可能です。
●素振り
最も効果的で、最も退屈な練習方法です。
→素振りも速さをゆっくりとやる事が大切です。
自分にとっての究極のスイング動作を
ひたすら繰り返すのです。
とにかく飽きてしまうので、ほとんどの人は
継続しなくなってしまいます。
ゴルフは、プレーはもちろん楽しいですが、
打球練習も楽しいですよね?
(私は、練習も好きですが、
そうではない方もいらっしゃるかな!?)
なので、ついつい普通に打ってしまいがちですが、
効果的に練習を行いたいならば、工夫が必要です。
練習をプレーのためではなく、
それ自体を「楽しむもの」としてやるならば
どんな方法でも構いません。
しかし普通は、より良いプレーのために
やるわけですので、プレーで効果を発揮できる
方法でやるべきです。
ゴルフの難しさの1つは、スイングを変えることです。
その最大の要因は、「新しい癖」をつけるのが
一筋縄ではいかないからです。
上手くなるには、練習が必須ですが、
私は、練習を行うのにも「センス」が必要だと
思っています。
”超”のつくほどの才能あふれるプレーヤーは
練習に取り組む姿勢ややり方が素晴らしいからです。
反対に、練習しているけど。。。と言う方は、
頑張っているけど効果的ではない方法で
一生懸命にやっている人です。
たかが練習
されど練習
あらゆるスポーツの中で最も上達が
難しいものの1つがゴルフですね
最後までご覧いただきありがとうございました。
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida