なぜYouTubeを見ても解決しないの?
先日の生徒さんに
「調子がすごく悪くなってしまったので
色々とあるYouTubeを見たけれど、全く
良くなりませんでした(笑)
あんなにたくさんあって、しかも
よく意味が理解できないのも多くて。。
これだけ流行っている
YouTubeで上手くならないのって、
私が珍しいんでしょうか!?」
というお話をお伺いしました。
私は、
「いえいえ、〇〇さんが珍しいわけではないですよ」
とお伝えしました。
なぜ、YouTubeを見て向上するのが難しいかといえば、
答えは簡単
YouTubeで見れるのは、ほとんどが
教科書的内容だからなのと、
そうじゃない物は、
超個人的なヒントを提供している物だからです。
例えば、
「ドライバーを上手く打つのには、
こういうスイングで打つことです」
という内容があったとします。
この場合、まずは正解像を示します。
そして、そうなるための練習方法を提示します。
奇をてらった内容じゃなければ、ほとんどの人は
「なるほど!!分かりやすい!やってみよう!」
となりますね?
100人に一人くらいは、それがはまって
上手く打てるようになるかもしれません。
10万人チャンネル登録者がいれば、
0.1%の100人位、
「良かったです!」等コメントをくれるかも
しれません^^
これで、外から見たらすごく役立つ
人気のチャンネルです。
しかし、おそらく90%以上の人は、それを
やっても問題は解決しないのです。
ゴルフのスイングは、完全に個性的なものであり、
100人いれば100通りの問題があると言っても
いいくらいだからです。
なぜ教科書通りのスイングにならないのか?
どこがズレているのか?
どうすれば、教科書のスイングに近づくのか?
普通こう言った事は、全く解説されていませんが
それこそが、最も肝心で大切なことなのです。
例えに出したドライバーの内容だとすると、
「ドライバーは打ち込まずにレベルブローか
アッパーブロー気味に打つべし」
そのためには、
→「上半身から打ちにいかない」
→「下半身リードで」
→「インサイドから打つ」
→「体重移動の意識は不要」
→「ボールの右に体を残して回転」
等々それらしいことが必要だと説明
そして、これらをやるには、
「こんな感じの練習でやって下さい」
となっています。
これは教科書の仕組みを説明し、それをやるための
こういう練習をしましょうという事です。
また最近流行りのツアープロやトッププロの
YouTubeでは、
「そのプロが実践して上手く行った方法」
を解説しているものが多いですね?
私たちは誰もがみな、そのプロとはスイングが
異なるのです。
一部分だけを真似てみても、決して安定して
打てるようにはならないのです。
全て完コピすれば上手く打てるかもしれません。。。
(プロの真似をしても上手く行かない理由は
前回の記事で紹介しましたのでそちらも見てみてください
→https://leadbetter.jp/hint/nl346/)
本当にスイングを改善するために必要なことは、
1,インパクトが教科書に対してどの様にズレているのかを把握し、
2,そのズレが起きてしまう原因を見つけて、
3,それを解消する練習方法で練習する
ことです。
この2の部分が人それぞれ異なる部分ですが、
この部分はYouTubeでは見つけられないのです。
これを見つけて解消するように練習すれば、
教科書通りの動きをしようと意識しなくても
自然と教科書の動きに近づいていくのです。
逆に、自分特有の問題の原因動作を
放置したまま、教科書の動きを目指しても
決して上手くできるようにはならないのです。
YouTubeは無料で見れるし、
知識を学ぶにはとても良い手段です。
単に知れば問題解決できるような事には、
とても有効に使えます。
しかし個人に応じた問題を解決することは
できないという事です。
もしそれが出来たら、私たちの仕事が
無くなってしまいますが(笑)
という事で、今回の記事では、
YouTubeでは、個人特有のスイングの問題を
解決することは、難しいという事を
お伝えしました。
決してYouTubeが全く役立たないと
言っているわけではありませんので
誤解なさらないように。
それを見て練習するのは、効率が
あまり良くないと思いますと
お伝えしたのです。
追伸:
YouTubeで紹介している練習では、
絶対に上手くならないの?と思った方
そうではないですよ。
それができるようになるまで
ひたすらやり続けることができれば
上達します。
毎日練習して、3か月4か月
あるいはたまに練習して1年、2年
とやれば、いつかはできるようになるかも
しれませんし、ならないかもしれません。
それはやってみないと誰にも分からないことです。
ただ私は、時間の無駄になる可能性が高いから
おススメはしませんが・・
最後までご覧いただきありがとうございました。
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida