やりたい形が出来ない理由

プロのスイング等と比較して
自分のスイングは

「ここが違う」
「ここで上手く動けていない」
「この部分が出来ない」

などと思う事がよくあります。

 

かつて研修生だった時の私も
そうでしたが、そういった「ズレ」の部分を
一生懸命に理想値に近づけようと頑張ってしまいます。

あるいは、プロからレッスンを受けたり、
上手い人から指導を受けたりする時にも
教科書的な位置と比較して、

「この位置でズレている」
「ここの形が悪い」
「ここの動き方が間違っている」
等々、言われることがよくあります。

悪い部分があり、それが問題なことは
分かっていても、なかなか治せないものですよね?

やりたい形にならない理由は、単純明快
それが出来ない理由があるからです。

理由があると言うのは、ただ単に
やりたい形、やりたい動き方が
出来ていないだけではないと言うこと。

例えば、自転車に乗れない人がいるとしましょう。
今までに乗ったことがなければ、当然初めは
上手く乗れません。

しかし練習すれば、たいていは乗れるようになります。

スイングでやりたい形や動き方が出来ないのは
これとは異なるのです。

例えば、怪我をしていて膝が曲げられない場合
ペダルをこぐ事ができませんね?
この様な状況では、いくら頑張っても自転車には乗れませんが、
怪我が治ればすぐに乗れるようになります。

 

ゴルフのスイングで、原因を無視して、やりたい位置や
なりたい形に修正しようとすることは、
膝を曲げられない状況で、ペダルがこげない事を無視して
「もっと強くこげ!」
「脚を使え」等と指導して
何とか自転車を運転させようとしているようなものです。

 

なかには、何とか工夫して上手く乗れる人も
いるでしょうが、大多数は上手くこげませんよね?

 

実際は、これ程単純ではありませんが、
ゴルフスイングの問題動作には必ず原因があります。

 

私達のアカデミーに体験レッスンに来て下さる中で
それまで別のレッスンに通っていた人は、
必ずと言っていいほど、

「インサイドから下りていないから、もっとインサイドに下ろせ」
とか
「腕が返せていないから、もっと早く腕を返せ」
とか
「肩が回っていないからアウトサイドから下りるんだ。
もっと肩を回せ」
とか
「スウェイしているから、もっと踏ん張れ!」
とか
「ダウンで沈んで!」
「トップで掌屈しないからスライスするんだ!」
「起き上がらないように前傾を保て」
等々、

問題だと思われる部分を、
単に意識して「正しくやれ!」
と言う指導を受けてきています。

 

当然ですが、それでは上手くならないし、
全然スイングも修正出来ないから、
「何かいい指導はないかな~!?」と検索して
来ていただくのです。

 

我々のビジネス的には、良いかもしれませんが、
非常に多くのゴルファーは道に迷い、なかなか
上達できない事に悩まされていますが、

この事の主な責任は我々ゴルフインストラクター
やプロにあります。

 

多くの人は、専門家の言っている事は、
正しいと思っていますが、ゴルフの世界には
それは全く当てはまりません。

間違った見解が山ほどあります。

もしあなたが、なかなか「やりたい形」に
ならないなーと悩んでいるとしたら、
どうか「理想的な位置を作る」ような練習は
今すぐにやめて下さい。

 

そして、アドレスやバックスイングと言った
スイングの前半部分の問題を修正するように
努めてみましょう。

 

それが必ずあなたのスイングを
本質的に向上してくれます。
*前回の記事を読んでいない方は、
そちらも参考に↓
https://leadbetter.jp/hint/nl469/

やりたい形になりたかったら、
それが出来ない原因を見つけて
修正して下さい。

 

そうすれば、必ず目指す形になります。
そうせずに、直接直したい場所を直そうとしても
一生直らずに、悩み続ける事になるでしょう。

 

冷静に、的確に練習しましょう。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

追伸:
本当は、そもそも「形」を目指したらいけません。
それは目的ではないからです。

方向性が確保できて、なおかつ
パワーの出せるインパクトへの修正のために
問題の原因を「1点だけ修正」することで、
無意識でも「形」は良くなるものだからです。

 

「形」ではなく、「流れ」を重視しましょう

 

本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida

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