YouTubeの「手元を止めて飛ばす」より、もっと飛ぶ方法とは?

先日のレッスンで、ある生徒さんが こう仰っていました。
 

「何とかして飛距離を出したいんです!
だからYouTubeで見た通り、
インパクトで手元を止めて
ヘッドを走らせようとしています!」
 

これは、インパクトの瞬間に
グリップの進行を急ストップさせ、
その反動でクラブヘッドを加速させるという
打法のことですね。
 

物理的な現象(テコの原理)としては、
確かにヘッドスピードが上がる可能性があります。
(私も若い頃に試したことがありますので、
理論としては理解できます)
  

しかし、この打ち方には
落とし穴が存在します。

・手首や肘を痛めるリスクが高い
・加減が難しく、コントロールショットができない
・何より、そんな無理な動作をしなくても飛距離は伸ばせる
 

レッスンの際、私は上記の点を丁寧にお伝えしました。
 
すると、その生徒さんは、
 
「ならばプロ、教えてください!
どうすれば飛ばせるようになるんですか!?」

と強い眼差しで尋ねてこられました。
 

私はこう答えました。

「分かりました。
では、私の言う通りにやってみてください」
 
 
私がお伝えし、実践していただいたのは
以下の手順です。
 
 
・手元を止めるのは、インパクトではなく
「バックスイング」です。

つまりバックスイングでは、
腕や手を振り上げないで体の正面に止めておいてください。
 
・ただし、グリップは極限まで柔らかく握り、
クラブの重みと慣性で手首が自然と折れ曲がるくらい
「ゆるゆる」にしておいてください。
 
・インパクトではスムーズに振り抜きます。
ここで腕や手を止める必要はありません。
ただし、手首と肘を柔らかくして、
腕を伸ばそうとして、突っ張るのではなく
曲げる(たたむ)ようにして下さい。
 
 
このポイントを踏まえて数回素振りをしてもらい、
実際にボールを打っていただきました。
  
 
それまで何球打っても 最大で100ヤード、
平均すると95ヤード程度しか 飛んでいなかった9番アイアン……
 

なんと、1球目からいきなり 「115ヤード」を叩き出しました。
 
 
「実際のラウンドで、
9番で115ヤード飛んだらどうですか?」
とお聞きすると、
 
 
「それならプロに、感謝感謝ですよ!!」
と満面の笑みで喜んでいらっしゃいました(笑)
 
 
さて、このエピソードから私たちが学ぶべきは、
「クラブヘッドの走らせ方」ではありません。
 
 
この方がなぜ今まで飛距離を出せなかったのかといえば、
単に「ちゃんとボールを捉えられていなかったから」です。
 
 
ヘッドが走っていなかったのではなく、
スイング構造そのものに問題があり、
エネルギーロスによって本来の飛距離を損していたのです。
 
 
私は「飛ばすための特殊な処方箋」を
出したわけではありません。
 
 
再現性高く、良いショットが
打てるように指導しただけです。
 
 
しかし、スイングの仕組みが良くなれば、
自ずとボールはミート率高く芯を食い、
自分が持っている潜在的なヘッドスピードが
そのまま飛距離へと変換されます。
 
 
私のレッスンを受けて飛距離が伸びた生徒さんは、
みなさんこの本質を深く理解されています。
 
 
スイングの構造が整うと、
「飛ばそうと力まなくても、勝手に飛んでしまう」
という感覚を掴めるのです。
 
 
私たちが目指すべきなのは、まさにこれです。
 
 
もしあなたが、
・ドラコン競技で一発の飛距離を競っている
・18ホールで1回飛べば、あとは飛ばなくても構わない
 
そんな風に思っているのであれば、
身体を壊してでも全力で飛ばす打法を
模索すればいいかもしれません。
 
 
しかし、ゴルフのスコアを良くするために
「飛距離を伸ばしたい」と願うのであれば、
一度冷静になって思い出してください。
 
 
「芯を喰わなければ、ボールは飛ばず、
曲がるだけである」 という動かぬ事実を。
 
 
ゴルフというスポーツは、
人間の本能や日常の感覚とは
真逆の動きを求められる局面が多々あります。
 
 
・良い当たりを出したくても
⇒ボールを打ちにいってはいけない
  
・飛ばしたくても
⇒力を入れてはいけない
 
・キチンと打ちたくても
⇒ボールを凝視してはいけない
 
・深いラフの抵抗に勝とうと
⇒力を込めて打とうとしてはいけない
 
・クラブはアドレスの位置よりも
上方に移動するが、
⇒腕を振り上げてはいけない
 
 
挙げ出せばキリがありません。
 
いずれにせよ、ゴルファー特有の
「本能」に抗い、冷静に
スイングを組み立てる必要があります。
  
 
もしあなたが現在、何かに取り組んでいて
「なかなか成果が出ない」
「打球が安定しない」
と感じているならば……
 
 
それは、今行っている練習法自体が
あなたのスイングに対して効果的ではないという証拠です。
 
 
あなたには、もっと効果的な
「解決の糸口」が必ず別に存在します。
 
 
YouTubeのテクニックを片っ端から試すのではなく、
「自分自身のスイング構造を見つめ直し、
根本原因を特定すること」
 

それが本質的に向上するための最短の道筋です。
 
  
もし「自分一人では原因が分からない」
という方は、 ぜひ一度、私達のレッスンにお越しください^^
 
 
今週も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 
本物のナイスショットと安定したスコアupのために
A.Ishida

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