トーナメント観戦から学べること

毎年春に開催されるマスターズ

今日は、トーナメント観戦から学べることについてチェックしてみます。

今度テレビなどで見るときに楽しみが増えますよ^^

 

マスターズ観戦から学ぶ

コースの一番の特徴は、アンジュレーション

仮にティーショットをフェアウェーに打てても、セカンドショットで傾斜地からのショットが求められるホールが多いですね。
なおかつグリーンもアンジュレーションが大きいホールがたくさんあります。

距離も長いので、遠くから非常に狭いピンエリアを狙うことが求められます。
トッププロの技をもってしても、少しのミスがすぐにボギーにつながり、ダボやトリもあり得ます。

・TBS放送の解説の中島常幸プロは、非常に冷静でかつ選手の心理を良く理解しています。
トッププロがどんな風に考えてプレーしているか、とても参考になりますので、彼の見解をよく聞いてみて下さい。勉強になります。

 

選手が考えているのは確率

選手は全てのショットを打つ前に確率を考えます。

・まずピンポジションを考えて、ティーショットをどこに打てば、バーディーやイーグルを狙えるかを考えます。
 

狙えるのであれば確実に狙える位置に打つために1Wが必要か?
3Wか?
UTか?
アイアンか?
という具合に選択します。

失敗をしても怪我が最も少なく、かつ次のショットに求められる要素を満たすクラブはどれか?
という基準で選ぶのです。
 

・1Wで距離を出したいが、ミスした時に取り返しがつかないミスの可能性があるので、3Wで確実に行く。
あるいは、UT,アイアンで打つ、という具合です。

距離が短くなった方がピンを狙いやすくなるのは当然ですが、長いクラブでのティーショットには大きなプレッシャーがかかる場面もあります。
そんな時に安全に3Wで行く選手と思い切って1Wで攻める選手と様々です。


・ピンポジションが厳しくアプローチではボールを止めずらいと考えれば、ショートアイアンでスピンをかけるショットを打てる位置までティーショットを運ぶ。

あるいは同じホールでもドライバーでグリーンの近くまで打ってアプローチで何とか寄せる作戦で攻める。
 

・グリーンに打つ際に、ピンが立っているエリアを狙いたいが、少しのミスをするだけでボギー必至なホールでは、とりあえずパーが取りやすそうな位置を狙う(グリーンではない場合もあります)


●アプローチでも確率を考えます。

・パーは取りたいが、ほんの少しでもミスすると同じ状況からもう1度打たなくてはいけない可能性があるので、仕方ないからグリーンに乗せるだけのショットを選択する場合もあります。

・あるいは、思い切った賭けに出て、通常なら絶対にやらないだろうと言う状況からロブショット等を放つ。
 

・どうしてもパーが取りたい時は、危険を承知でピンを狙う。そんな場合、もし失敗したらグリーンを出てしまったり、戻ってしまい、更に難しい場所へ行ってしまいダボ以上確定です。
 

・バンカーショットも場合によっては、ピンを狙わずに出すだけで2パットのボギーでも仕方ないという位置に打ちます。
 

さて、あなたは確率を考えてプレーしていますか?
上級者ならば必ず考えている「確率」、将来上級者になりたい方は、今から戦略の勉強をしていきましょう。
 
 
微妙な距離のパットが勝負を左右する
 

オーガスタのグリーンでは、ロングパットもとてもデリケートなタッチが求められます。
 
カップの場所によっては、トッププロをもってしても易々とはOKの距離には行きません。
傾斜を上ってすぐの場所にカップが切ってあったりすると、強ければオーバー、弱ければ戻ってきてしまうなどという状況があり、その様なホールでは、プロでも3パットしてしまいます。
 
優勝を争う場面では、特に微妙な距離のパットが勝敗を左右します。
 
優勝する選手は、たいていは素晴らしいパッティングを決めて、サンデーバック9でスコアを伸ばしていきますね。
 
グリーンが硬く早い年だと、プロ達もみな例年以上に苦労します。
 
 
ホールによっては、プロが全く違う方向に向けて打っていますね?
傾斜が強い時は、常識は忘れて、傾いている分、大きく方向をずらして狙う日必要がありますよ。
 

ちなみに、あなたのスコアを良くするのも悪くするのもパット。
パットはとても大切な要素ですね。
 
微妙な距離のパットを決めるのは
 
・正確な打ちだし方向
・完璧なスピード調整
・正確な傾斜の判断
 
この3点です。

どのくらいの傾斜でどの位曲がるのか?
 
あなたは、グリーンで調査してみた事はありますか?

パットが苦手な人や、得意分野にしたいという人は練習グリーンで傾斜の調査をしましょう!!
 
 
 
では、2016年のマスターズで逆転されて優勝を逃した
ジョーダン・スピースのミスショットからも学びましょう。
 
ますは状況説明から、、

「その前の10番、11番の2つのボギーはあまり気にしていなかったんだ。
しかし、しっかりと深呼吸をして、12番のショットに集中するという事ができていなかった事が悔やまれます。
ただティーに上り、急いで打ってしまったのです。」

スピースは、その2年前と同様、慎重なプレーが正しいプレーだと知っていました。

彼はキャディー、マイケル・グレラーのアドバイスに耳を傾けるべきだと知っていました。しかし、はやる気持ちを抑えられなかったのです。

キャディーはスピースにアドバイスしました。
「狙い目はちょうどあそこ、狙い目はちょうどあそこ。」

スピースはボールに近づきながら、考えていたのを覚えています。

「自分はホールに向かってわずかなフェードを打つんだ。」

それは彼が2014年に打ったショットでした。そしてそれは、その時もトーナメントで優勝を逃したショットでした。そこから、指定されたドロップゾーンに行かずに、ピンから80ヤードぐらいのところを第三打の場所と選択しました。

彼はウェッジで大きくダフリ、ボールはクリーク(Rea’s Creek)にやっと届くぐらいでした。

そのミスショットによる波紋が消えようとしているとき、スピースの第五打はグリーンをオーバーし、奥のバンカーへと消えて行きました。

スピースはPAR3で7打を費やし、ウィレットを追いかける立場となってしまったのです。


ミスショットを重ねないためには

ミスショットを打った後は誰でも冷静になれないものです。
しかし、ミスを引きずって再度ミスを犯さないためには、どうしても冷静になる必要があります。

●スピースが言っているように、「深呼吸をする」のは一つの良い手段です。

深呼吸により、自律神経のうち交感神経の働きが弱まり、副交感神経の働きが強くなります。

交感神経は、活動している時、ストレスを感じたり緊張している時に働いていますが、副交感神経は、休息、体の修復をしている時、リラックスをしている時に働くのです。

深呼吸は、副交感神経の働きを強くすることで、リラックスした状態へ切り替えしてくれる効果があるのです。


●そこまでのショットは忘れて、今現在、目の前のショットに集中する。

そしていつも通りの手順を踏むこと。事前に決めていたプランが有れば必ずその手段を実行すること。

●緊張すると「腕が動かない」という表現を聞きますね?
そもそも腕で打っているから腕が動かない事が問題になるのです。

腕でコントロールしているスイングでは緊張したら失敗するという事は理解できますね?

普段から腕や手で調整しない「体でのコントロール」主体のスイングを習得を目指しましょう。

●力み、力任せ、ただ単に思い切り打つ、飛ばそうとする

全てのショットやパット、アプローチにおいて「強く打とう」とすることほど失敗の確率を高める物は有りません。

力まず、冷静に、いつも通り。。

 

今回は以上です。
プロでもミスをするのがゴルフ。
ミスを少しでも減らし、自分の能力を最大限発揮して良いスコア―でプレーしようと努めているプロのプレーからは、学ぶことが多いですね。

技術的ではなく、戦略的な部分はすぐにでも参考にできますので、是非テレビ観戦から学んでみて下さい。