vol.286スイング作りの基本の”ほ”
スイング作りの基本の”き”は、グリップですが、
では、基本の”ほ”は何でしょう?
あなたは、何だと思いますか?
ちょっと考えてみてください
何か思い浮かびましたか ^^??
通常の流れでいくと、姿勢、ボール位置、
方向取り等のグリップ以外のセットアップ
かな?と思いますね。
確かにそれらは、とても大切な基本ではあります。
ただ私はあえて”今回は” 「無駄に力まないこと」
を基本の”ほ”に挙げたいと思います。
A=良いセットアップがあり、力んでスイングする
B=あまり良くないセットアップで、力まずにスイングする
AとBのどちらが良いかと言えば、両方良くないですが、
Bの方が多少良いショットが出せる可能性が高いと思うのです。
誰もが、頭では力んではいけないと理解していても、つい
力んでしまう事があるのがゴルフの難しい点ですね。
スイング作りにおいて、もっとも避けなければいけない
事態が、”力み”です。
もし無駄に力んで練習していた場合、ほぼ思ったような動きを
行うことはできなくなります。
力んだら、やりたいスイング、なりたいスイングには成れないですし、
修正したい動作を修正することも、ほぼ不可能だということです。
更に、プレーでも、もし力んでいたら、安定して良いショット
を出すことはとても難しくなってしまいます。
ですから、スイング作りの2番目の基本”ほ”は、
”無駄に力んでいない状態=リラックス”とさせていただきます。
力んでいる人の、ほぼ99%は、
グリップをとても強く握っています。
強くクラブを握りしめて、クラブの存在、
重さなどには全く無頓着で
「力づくで振り上げて、思い切り強くボールを叩く」
ことに全精力を注いでいるのです。
そして、本人はそんなつもりは無くても
「なんとか上手く当たって真っすぐに飛んでくれ!」
と神頼みをしているのです。
ゴルフを始めた頃の私はそうでした(笑)
こうやって冷静に文章で読むと
「それは安定して打てるわけが無いよね」
と簡単に理解できるのですが、
”力を入れずに打つこと”を心底体感し、
そうじゃないと上手くスイングできないのだ
と言うことを自覚しない限りは、治りません。
力まずリラックスしていると、
どんな良いことがあるのでしょう?
・クラブの存在を感じられる(*これは上級者になるための必須事項)
・バランスが良くなる
・スイング軌道が良くなる
・クラブの動きをコントロールできる可能性が出る
・やりたい動作が出来なかった時にもそれを自覚できる
・ヘッドスピードを最大限にできる
・大きなミスを少なくできる
・リズムが良くなる
いかがですか?
計り知れない恩恵がありますね
無駄に力んでいる人が、その状態を脱して
リラックスできるようになるための練習を
紹介します。
1,目を閉じて、これ以上は出来ない
というくらい軽くグリップし、素振りをする
→クラブの位置、重さ、グリップの柔らかさを
感じられればOK
2,ドライバーで70y~100y位しか飛ばさない
スイングで練習する
私は、レッスンの時にこう言った練習をしていただく
ことがありますが、70yと言っているのに
180~200yくらい飛ばす方がいます(笑)
いつも力んで力いっぱい当てている人にとっては
ドライバーで70yしか飛ばさないのは意外と難しい
のですが、スイングの大きさを小さくせずにやるには
力を抜き、スピードを落とすしかないのです。
これで「力んでいないな」
と言うのが感じられればOK
こういった練習をすると、普段いかに無駄に力を
入れているのかが体感できるようになります。
そもそも力まずにスイングできている人にとっては
何てことない普通のことですが、力んでいる人に
とっては、”革命的な”ことになります(笑)
さて、このお話は「基本」であり、
できていて当然のこととなって欲しい
ものです。
残念なことに、これが出来たからと言って
ナイスショットが確約されるわけではないのです。
ただし、これが出来ないと、良いショットを安定的に
打つことは、ほぼできなくなるでしょう。
グリップもそうですが、それが良いからと言って
必ず良いショットが出る保証はないのですが、
良いスイングの土台として無くてはならない
ことであることは、間違いありません。
スイングを治したい
思ったように動きたい
こういったことを達成するには、
無駄に力まずリラックスしている
ことです
「力を抜いてスイングしても安定しない」と言う方
それは、次の「スイング作りの基本の”ん”」が
出来ていないからかもしれません。
次は「スイング作りの基本の”ん”」についてお話します。
楽しみにしていてください。
では最後までご覧いただき有難うございました。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida