vol.291どんなアイアンがいいの?

アイアンの目的は何でしょう?


それは、狙った方向に、
意図した距離を打つことですね?

 

それができれば、7番で打とうが、
5番で打とうが関係ありません。

 

軟鉄鍛造

 

という言葉を聞いたことが
ありますね?

 

軟鉄鍛造アイアンとは、
素材を表す「軟鉄」と、 製法を表す「鍛造」
がいっしょになった言葉で、

 

「軟鉄という素材を使って
鍛造製法で作られたアイアン」という意味です。

 

軟鉄とは、文字通り「軟らかい鉄」です。
具体的には「S20C」「S25C」などが
軟鉄製のアイアンではよく使用されています。

Sは「steel(鉄)」の略、Cは「carbon(炭素)」
の略で、「20C」とは、「0.2%の炭素を含んだ鉄」
という意味です。

 

鉄は炭素の含有量が少ないほど軟らかく
なるため、S20CはS25Cよりも軟らかい
ということになります。

 

ただし、軟らか過ぎると耐久性が
失われてしまうので、ゴルフクラブの
アイアンに使用されるのは、
S20Cくらいまでとなっています。

 

鍛造とは、英語で「forged(フォージド)」
とも呼ばれる製法で、鉄の塊を熱して叩いて
圧力を加えることで、素材中の微細な空間を埋め、
結晶を細かくして向きを揃えるなどして
強度を増しながら成形していく製法です。

 

アイアンクラブ以外でも、日本刀が
この鍛造製法で作られることで有名です。

 

ほとんどの鍛造製のアイアンは
軟鉄を使用していますが、
一部ステンレスを使った鍛造アイアン
も存在します。

鍛造製のアイアンは、ほとんどの場合
クラブのどこかに「forged」という刻印
が入れられているのですぐにわかるでしょう。

 

この軟鉄鍛造製のアイアンのメリットは、
素材が軟らかいので、ロフト角やライ角を調整できる点です。

 

身長やスイングのクセに合わせて
ライ角を調整できることで、アイアンの方向性を
良くすることができるのです。

 

それだけが要因ではないですが、多くのプロや
上級者は、軟鉄鍛造製のアイアンを使用しています。

 

軟鉄鍛造製のアイアンは、一般的に打感が軟らかく、
打った時のフィーリングもいいと言われています。

 

さて、あなたもご存じ「飛び系アイアン」
というモノもあります。

 

ロフトが立っているため飛距離が出る点、
当たり損じた時のミスの度合が軟鉄鍛造
のものに比べて少ない点、などの
メリットがあります。

 

その反面、番手間の距離の差が均一に
なりづらい点、ウェッジを増やさなくては
いけなくなる点、スピンが少ない点、
フックやスライスが少しかけづらい点
などが、デメリットになりえます。

 

飛び系アイアンは、軟鉄鍛造ではないことが
多いので、ロフト角やライ角が調整しづらい
という面もあります。

 

上手くなればなるほど、アイアンに求めるものは
飛距離ではなくコントロール性能になります。

 

何番で打ったかではなく、意図した通りに打てるか、
それが大切になるからです。

 

例えば、5番、6番、7番、8番、9番、PW
の番手間が均一ならば、同じスイングで
異なった距離を打てますね?

番手の間の距離を打つ時の調整も同じで済みます。
軟鉄鍛造アイアンのロフト角は、ほぼそうなっています。

 

これが飛び系アイアンだと、4番5番6番のロフト差が
あまり開いていないので、飛距離差が少なくなっていて、
どれで打ってもあまり変わらないという事が起こりえます。

7~9番辺りは、飛んで楽に使えますが、
番手間の飛距離差が大きくなっていて、
番手の間の距離を打つための調整が難しくなります。

 

超ストロングロフトのクラブだと、PWが
軟鉄鍛造の8番アイアンくらいのロフトなので
9番、PWに相当するクラブを入れる
必要が出てしまうことがあります。

 

サンドウェッジのロフトも55度などと
立ったモノもあります。クラブフェースを
開いて高いボールを打つという事が必要
な時には、少し困る事になります。

 

ただここに挙げたことは、ボギーを取る
ためには、あまり問題にはなりませんが、
パーが必須の上級者にとっては、
使いづらい道具となってしまう可能性があるのです。

 

アイアンの設定は、実際にはこのように
両極端だけではなく、選択肢があります。

 

これら2つもどちらが良いか、優れているか
という事ではなく、自分の目的に合わせて
どれを選ぶかです。

 

できるだけゴルフをシンプルにしておきたい。
上手い人ほどそう思っています。

 

ボールを意図したように打ってパーを取りたい!
だからこそ、上級者は軟鉄鍛造のアイアンを
使うことを好むのですが、飛び系アイアンにも
魅力はたくさんあります。

 

ただ上級者好みの軟鉄鍛造アイアンでも
ロフト角やライ角がまちまちでは、
良いショットも正確に反映されなく
なってしまいます。

 

世に出回っているクラブは、数値が正確では
ないモノが多いと言われています。

 

カタログ通りの正確な数値にこだわり、
上級者好みの素晴らしいクラブ作りを
行っているメーカーがあります。

 

大手ナショナルブランドのOEMや
トッププロのヘッド作りも手掛けているのが
遠藤製作所。

 

そのプライベートブランド、それが

 

EPON

 

です。
この度、レッドベターゴルフアカデミー日本校は、
光栄なことにEPONさんと契約することになりました。

 

EPONさんのクラブは、アイアンはもちろんですが、
UTやフェアウェイウッドは、ボールがとても
上がりやすく、それにより飛距離が出るので、
超おススメです。

 

私も、自分に合わせてクラブを作って
いただきましたが、とても気に入っています。

 

打感がいいのは当然ですが、見た目も良く、
操作性にも優れています。

 

長いクラブは飛距離が出て易しい、
短いものは、正確にコントロールできる
これって理想的ですね?

 

「いつかは、上級者に!」と思っている方や、
既に上手い方も、アカデミーに全モデルを
試打できるように常備していますので、
是非、試し打ちにいらして下さい。

 

上級者モデルでも易しいものもありますから
ご自分に合ったものが見つかるはずです。

 

それとEPONさんは女性や飛距離を出したい方に
とって嬉しい「飛び系アイアン」まで、
鍛造製法で作っているのです!

 

飛び系にはない、打感の良さ、打音の良さ
なども得られて、とても気持ちよいモノ
になっています。

 

ロフト間隔も均一に近いので、
「易しく飛距離が出せるアイアンでスコアアップ
したい!!」という方にピッタリです^^

 

「クラブを変えたいけれど、どれにしたら
良いか分からない」そんな方は、
色々試し打ちして合う物を見つけられます。

 

あなたが難しそうだと思っているアイアンも、
キチンとスイングして、芯でとらえれば、
意外と上手く打てるものです。

 

そういった事を知るだけでも
楽しさが増しますから、
「プロが使うようなマッスルバックの
アイアンを打ってみたい!」
そんな方もお気軽に遊びに来てください。

 

ゴルフの楽しさを認識させてくれるクラブ
そんな道具と共に上達できたら、嬉しいですよね。

 

思ったようにスイングして、思ったように飛ぶ、
これが実現できるのは、最高に気持ち良いです。

 

スイングが良くなることも必要ですが、
良いスイングをしても、クラブがそれに
応じてくれないと楽しくなくなります。

 

クラブは、「これじゃなくてはいけない」
と言うもの ではなく、自分の目的に合わせて
選ぶものです。

 

アイアンの目的は、
狙った方向に、意図した距離を打つことです。

 

自分の意図に応じてくれるクラブに出会えれば
スコアアップの助けになってくれるはずです。

 

飛び系アイアンでも、軟鉄鍛造アイアンでも
どちらでもよいのです。
それぞれのメリットとデメリットを考慮して
自分の求めるものに応じて選ぶようにしましょう。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

 

本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida

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