正しいハーフスイングのやり方

上達するのにとても良い練習として
ハーフスイングが勧められる事があります。

 

かつて私も研修生時代に何千球もやりましたが、
実際これは、とても良い練習です。

 

しかし何事もそうですが、やり方が良くないと
効果が半減するか、ほぼ出なくなってしまいます。

 

今回は、正しいハーフスイングのやり方を
紹介します。

 

ではハーフスイングの目的は何でしょう?

 

それは、体の回転運動と腕とクラブの運動の
連結協調関係を高めて、インパクトゾーンを
向上することです。

 

レッドベターの言うところの
「スイングの同調」を高めるということ。

 

普通のスイングと同様に
・良いグリップ(位置と強さ)
・良い姿勢(角度とバランス)
これらは打つ前に整える必須条件です。

 

そして、人によって何を習得するために
ハーフスイングをやるかは異なりますが、

「強く打たない」

と言う点が誰にでも共通する
最も大切なことです。

 

こういった練習は、
正しい動き方を習得することが目的ですが
「普通のフルスイング」とほぼ同じような
力感で打ったり、距離を出してしまう人が多いです。

 

しかし、それでは「練習」になりません。

 

なぜかと言えば、上手く出来ない事、
安定して出来ない事を習得して
「今までよりも上手く出来るように」
あるいは、
「今までよりも安定して出来るように」
なる事が目的だからです。

 

現状で上手く出来ない事を
全力でスイングしてしまって
修正が図れるでしょうか?

 

とても難しいと想像がつきますね。
よほど才能に恵まれた人であっても
おそらく目指す正しい動きで実行することは
なかなか難しいでしょう。

 

例えば、私はピアノが弾けませんが、
ピアノを弾ける人が、
上手く弾けない曲があると仮定します。

 

この曲を弾こうとした時、
初めは、間違っている、あるいは上手く出来ない
指の使い方!?をゆっくりとやって覚えると
想像します(間違っていたらゴメンナサイ)。

 

ハーフスイングの練習で、強打するのは、
このピアノの例で言うと、ゆっくりとやらずに
普通のリズムとテンポで無理やり弾く
のと同じようなものです。

 

そもそも上手く出来ないわけだから
ちゃんと弾けませんよね?
間違いが多発するはずです。

 

これを延々と普通のリズムとテンポでやっても
よほどの人じゃない限りは、進歩しないと
思うのです。
そもそも出来ない事を出来るようにしようと言う状態なので
単に意識して普通にやろうとしても難しいですよね?

 

ハーフスイングで強打する状態は、まさに
こう言った状態と同様であり、
練習ではなく「単にボールを打っているだけ」
だと言ってしまっても差し支えないくらいなのです。

 

ですので、良い準備を取ったら、
まずは軽く力まずやる事を心がけましょう。

 

もしあなたのミスショットが
スライス系ならば、ドローを打つ
フック系ならば、フェードを打つ
ダフリ、トップやシャンク等ならば、
前傾を維持する

 

こう言った点を目標にしてやればOKです。

 

そもそもハーフスイングとは、
(右打ちを想定した場合)
バックスイングで左腕が地面と平行くらいの
大きさのスイングで、フォロー側もほぼ対称の大きさです。

 

スイング動作には運動の慣性が働くので、実際には、
これらの位置よりも少しだけ大きくなっても構いません。

 

飛ばしても問題ない距離は、どの程度目的が
果たせているか?次第です。

 

仮に8番アイアンで練習するとしたら、
上手く出来ていなければ、30Yでもいいのです。

 

ダメな状態は、通常の距離の6割~7割以上の
飛距離を出してしまう状態です。
勿論、練習が進んで、上手く出来ていることが
保証されていれば、飛ばして構いません。

 

そもそも上手く練習出来ていると、
飛ばそうとしなくても、
「勝手に」飛距離が出てしまいます。

 

しかしながら多くの人は、
そうなる前に強打し始めて、
いつの間にかハーフではなく、
フルスイングになってしまうものですが。

 

では、具体的な練習方法も紹介します

 

もしあなたが、スライス系のミスの場合は、
1,左手のグリップをストロングにし
2,左わきにヘッドカバーをはさんで
3,ややクローズスタンスで練習しましょう
⇒目指すは、軽いドローボール

 

フック系のミスの場合は、
1,右手のグリップをウィークにして
2,バックスイングで左手首を甲側に曲げるようにコックして
3,ややオープンスタンスで練習しましょう
⇒目指すは、軽いフェードボール

 

ダフリ、トップ、シャンク等のミスの場合、
1,姿勢、グリップを点検し出来るだけ軽く柔らかくグリップする
2,アドレスでクラブフェースを少し開いて構えて
3,両脇にヘッドカバーを挟んで腕と体を一体化させ
4,ダウンスイングで腰、お腹、胸、肩等の胴体を
目標の左に向けて思い切り(強くではないですよ!)回転し、
クラブも左に振り抜いてスライスかフェードボールを打ちましょう。

 

そして、もし、どの練習も上手く当たらないとしたら、
根本的にバックスイングでの体の回転運動に問題があると判断し、
正しい角度や位置、回転量、重心の動き、抵抗感の有無、
回転のタイミング等をチェックして、
体を正しく使う点を練習しましょう。

 

ハーフスイング練習は、とても地味な練習です。
そして、どんなに良い内容で練習したとしても
毎日のようにやっておそらく数週間から
人によっては数か月やり続けないと効果が出ません。

 

もう一度、
「やり続けないと効果が出ません」

 

すぐに飽きて違う練習をしてしまうのは、
上達しない人、
コツコツとひたすら継続できる人が
上達する人、

 

しかしながら、初めにお伝えしたように
間違った方法でひたすらやると害になります。

 

自分のスイングの仕組みを正確に把握し、
どういう風に取り組めば、現状の問題を解消して、
良いショットを安定して打てるようになるのか?

 

それを理解して、取り組みましょう。

 

最後までご覧いただき有難う御座いました

 

本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida

正しいハーフスイングのやり方” に対して2件のコメントがあります。

  1. 小澤清彦 より:

    お誕生日おめでとうございます!

    1. レッドベターゴルフアカデミー より:

      ありがとうございます!!

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