思ったように振り上げるコツ
ゴルフのスイングを変えるのは難しく
なかなか意図したようにスイングできない
ものですね。
こう動きたい
こういう型を作りたい
そう言った思いを形にするための
一つの良い方法をご紹介します。
これは私がレッスンの時に採用している方法の1つであり
自分で練習してみても、なかなか良い方法だと思っている
方法です。
そもそも意図したようにスイングできない最大の理由は、
自分のスイングが癖になっていて、脳が記憶している
本能的な動きになってしまっているからです。
ボールを打とうとすると、脳から自動的に
「いつものスイングをするように」という
信号が出てしまうのです。
自分がやりたいと思うスイングではなく
今までやってきたスイングをやるように脳が指示
を出すので、「こういう風にスイングしたい」
と思ってやろうとしても、なかなか上手く
できないのです。
自分がやりたいようにスイングできないのは、
ある意味当然のことなのです。
ボールを打たなければ、あるいは素振りならば良い
スイングができると思ったことがありませんか?
「ボールを打つ」という行為に入った瞬間に
脳から「いつも通りこうスイングしろ」と指令が
出てしまうのですが、ボールを打とうとしなければ、
その指示が出ないから意図した動きがやり易いのです。
それを利用したものが今回ご紹介する方法です
やり方は簡単です。
あなたのやりたい型をイメージしてバックスイング
するだけです。
その時、目を閉じてやると一層感覚を感じやすく
なります。
大切なのは
「ボールを打たずにバックスイングだけをやる」
ことです。
ステップとしては、
1,まずバックスイングをやる
2,その時の動きを「感じる」
3,それをボールを打つ時に「再現する」
の3つです。
*注意点があります*
これが更に大切で難しい点でもあるのですが、
ボールを打つ時に、ボールの飛ぶ方向や当たり具合
等は一切無視してやらなくてはいけない点です
上手く当てたい
真っ直ぐに飛ばしたい
あるいは、
ダフリたくない
トップしたくない
右へ飛ばしたくない
左へ飛ばしたくない・・・
等々ですが、
上手く打とうとする意識を完全に排除すること
が必要です。
ボールを見ながらも、やることはボールを打つこと
ではなく、全身全霊を傾けて自分の取りたい
バックスイングの型になっているのかどうか?
それに集中してスイングするという事です。
これは当然ですが、当てることに全く意識を
使わないので、上手くできないと、とんでもない
ミスが出る可能性があります。
しかしそれでOKです。
そうしないと元々の自分のスイングの癖から
脱却することができないのです。
スイングを変えることには痛みが伴います。
でも安心してください。
やっている方向性が合っていれば、
必ず、必ず、必ず、
数球で上手く当たるようになります。
逆に、上手く当てよう等とした瞬間に
脳からいつもの信号が出て、元のスイング
になってしまいます。
そうなると何が起こるかと言えば、
何球か打っていくうちに微調整して
なんとなく上手く当たるようになります。
そして、そうなると
「よし、これで良いスイングになってきて
上手く打てるようになってきた」という
勘違い状態になってしまうのです。
スイングは変わっていないけれど、自分では
何かを変える意図はしているから、それが
上手くできて上手く打てているという風に
思ってしまうのです。
しかし、その状態でコースに出ても
結局いつも通りのスイングをしているだけ
ですから、いつものミスが一定頻度で出るのです。
調子が良くて上手く行く時もありますが、
スイングの仕組みは変わっていませんから、
長い目で見ると全く上達していないという事に
なります。
多くの人が何年もプレーの質が変わらずに
平均スコアがアップしないのはその為です。
上手くなっていなければ、練習方法を
検討しなくてはいけませんね?
良い練習ができると、必ず良い効果が表れます。
スイングが良くなって、自分が納得のいくボールが
打てるようになると、ゴルフは本当に楽しいです。
こうすれば上手く打てる
という回答があると幸せですよ。
自分のスイングを安定させて、偶然ではなく
本質的に向上させる修正点を知り、“上手く”
練習することです。
ついつい「ただボールを打つ」という
練習をしてしまいがちですが、冷静に
取り組んでください
なかなか自分で意図した通りに動けない
ものですが、
「こんな感じならばOK」
「こうすれば、目指す型に近づく」
という回答があれば、練習ももっともっと
楽しくなりますよ。
自分のやりたい型でスイングできるようになると
はじめのうちは、違和感がとても大きいはずです。
でもそれでOKですね。違和感が無ければ
いつものスイングですから。
目を閉じて、やりたい動作を
心眼に刻み込みましょう。
最後までご覧いただき有難うございました。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida