vol.290上手くならない練習とは?
上手くなりたい
あなたも私も、そう思いますね^^
練習をいくら頑張っても、効果が出ないやり方
では時間の無駄になるばかりか、かえって
下手になってしまいます
今回は、効果の出ない練習と、それを効果的な
ものにする事についてです。
先日ラウンドレッスンの時、前の組に
2人の方がいらっしゃいました。
その1人の方が、
「トップでシャフトクロスしちゃうから
*レイドオフにしようとしてるんですよね」
*レイドオフ=シャフトが目標の左を差す形
と同伴の方に、身振り手振りを交えて
お話しされていました。
時間がきたので、その方はお友達の次に
ティーオフして、そのショットは、
低いひっかけのミスショットでした。
「あー、どうしても手を使っちゃうんだよな~
どうして、手を使っちゃうか分からないんですよね。。
でも、手を使ってしまって、あーいうショットに
なっちゃうんですよ」と、よく聞こえる大きな
声でお話されながら(笑)セカンド地点に向かわれました。
その方のトップは、その方の意識している通り
きちんとレイドオフになっていました。
意図した通りの形になっているのに、ミスショット
ということは、それを意識することは間違っていますね?
こういった事、とてもよく見かけます。
この方が「手を使ってしまう」と感じたのは、ミスが左に
飛んだからですが、実際には手でクラブフェースを
返してしまったのではなく、スイングの仕組みで
クラブフェースが閉じやすい形になっているだけです。
ミスするとインパクトの時の感触が一番残りますが
たいていはインパクトの問題ではなく、それ以前の問題なのです。
この方のミスの要因は、意識しているトップの
レイドオフの形にあるのですが、それを理解していない
という事です。
ゴルフの練習は自分のスイングを、ミスが減り、確率良く
いいショットが打てるようなモノに改善することですね?
なぜ、ミスが出るのか?
その原因がどこにあるのか?
それを理解しない限りは、練習が無駄になってしまう
可能性があります。
この例に出した方は、ひっかけの原因に気付くまでは、
力んでいるのかな?
ドライバーが合っていないのでは?
もっと体を使えばいいのかな?
もっと肩を回せばいいのか?
・・・
ゴルフの才能が無いのかな。。
と、悩み続ける事になります。
私もかつて研修生だった頃はそうでしたが、
スイングのことが、よく分からない状態では、
やみくもに自分の気になるところを変えようとする
だけなのです。
・あの選手のトップはこうだから、それが良い
・こう言うスイングの仕方が良い
・こう言うトップの形が良い
・こう言うダウンが良い
・こう言うインパクトが良い
と言う情報を知り、試してみるわけです。
確かに、それらは良い方法かもしれません。
しかし、自分のスイングを向上するために
必要なポイントなのか?
YouTubeなどには無限に情報があります。
こうすれば上手く打てる、打てない等
色々あり、視聴者が多いチャンネルのプロは
話も上手です。
納得感があり、「そうすれば上手くなれそう」
という物が多いですね。
しかし、それを見て本当にスコアアップした
のでしょうか?
正しい理屈を知っても、それが自分に必要な点
じゃなければ、何の意味もなさないのです。
上手くならない間違った練習をしないためには、
自分のスイングの ”真の仕組み” を知り、
いつも起こる同じ問題を覚えること。
そして、その問題が起きてしまう
”原因” を知ることです。
原因が分かれば、対処も可能になり
効果的な練習が行えます。
どんな練習をどんな風にやっても
たまには、上手く打てます。
だから多くの人はあまり深刻にならずに
適当に練習して好不調の波にもまれています
しかし、かつての私のように本当に上手く
なりたいと思って一生懸命練習している人でさえ
間違った練習をしてしまいがちなのが、ゴルフの
難しいところですね。。。
もし練習していても「なかなか効果が出ないな」
と感じていたら、ご自分の練習を点検してみましょう
どんな事も一朝一夕にはいきませんが、
ゴルフボールの飛びは少しの違いで大きく変化します。
スイングを知り、問題発生源を修正できれば
誰でも安定して上手く打てるスイングを体感
できるのです。
その自分にとっての良いスイングを
繰り返して身に着けるようにしましょう。
間違った練習は、変な癖をつけてしまい
上達を遅らせます。
勘違いや、間違いが起きやすいのも
ゴルフの難しいところですね。
冷静になって物事を見つめられる力
それが問われます。
本能に負けずに、理性を保ち
良い練習をしていきましょう^^
最後までご覧いただき有難うございました。
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida