vol.268 プロやトップアマのレッスン
プロやトップアマを含めた上級者は、
どんな練習をするんだろう?
そんな風に思ったことがありますか?
私も昔は、
「プロはさぞかし難しいことを
練習しているんだろう」と思っていました。
しかし、レッドベターがツアープロに
レッスンするのを初めて見たときは、
「へっ!?それなの!?」
という感じでした(笑)。
という事で、先日、世界ジュニアという
ジュニアの世界ナンバーワンを決める大会で
準優勝したことのある、才能あふれる子が
レッスンに来たので、その時にやったことに
ついてお話しましょう。
彼女は高校1年生
レッスンは、「たまーに来る」という感じです。
才能に恵まれた人は、少しレッスンすると
すぐに変わって、自分なりに良い感覚を
つかんでしまいます。
彼女もそういう類で、少しのレッスンで
すぐに良くなります。
その効果もしっかりと維持して、
自力で上手くなっていっちゃいます。
今回は、ほぼ1年ぶりくらいに会いました。
ですから費用対効果が半端ないです(笑)
私が思うに、タイガー・ウッズ等も含め、
本当に才能がある人は、誰がどんなレッスンをしても
上手くなっていきます。
よほどひどい事をやらない限りは、上手く
なっちゃうのです。そこが超一流のすごい
ところです。
どんな指導者も「ここが良くない」とか
「こうすると良い」という具合にやりますね?
超一流は、それを自分のなかで自分なりに消化し
しっかりと実にしていく力が半端じゃないのです。
しかし、ゴルフの難しいのは、何かがズレた
時に、そういう人でも「何が問題か」は
気づけないところです。
要素が多すぎるのです。
そして、感じていることと現実に
起こっていることにもギャップが
あります。
加えて、へんな感覚や嫌な感触が
する部分は、たいていは問題ではなく
別の部分に問題があることが多いのです。
ですから、近年では、ほとんどのツアープロ
がコーチをつけています。
今回のレッスンで修正したポイントは、
グリップ
です。
それだけ。。(笑)
「それだけ!?」と思いますね?
それだけなんです。
グリップは、飛球を決める要素である
クラブフェースの向きと密接に関係しています
これがズレていると、スクエアに当たる可能性が
著しく下がってしまうのです。
彼女は、そのグリップのズレをなんとか才能で
カバーして打っていましたが、どうしようも
無くなって、レッスンに来たという感じでした。
スイングに大きな問題があるとプロや上級者でも、
何度も打てる練習ではなんとか誤魔化せても、
1度しか打てないプレーではミスが出てしまうのです。
プロのトーナメントにも出たことがある彼女ですが
試合で思ったように打てずに、大きなミスが
出てしまうようになり、調子を崩していました。
本当はスイング動作も修正した方がいい面も
あるのです。
しかし、プロのような超上級者のスイングは
精密機械です。少しの調整で大きく狂う可能性も
あります。
ですから私は、本人が望むように打てるように
少しだけ手助けをするようにします。
シーズンオフになったり、本人が根本的な向上を
目指す気持ちになったりと、やるべきタイミング
になるまでは、ほんの少しの修正で最大の
効果を出すように努めています。
これをレッドベターは
Small change makes a big change
と言っています。
この考え方は、もちろん一般のアマチュアの
方へのレッスンでも、心がけています。
どのように、どんな程度で、どんなレッスンを
するか?
それは、受ける方のレベルや技量、タイプ、
どんな風に考えているか、どの程度
時間を使えるか、どの程度の熱意か、等々
様々な要素を考慮したうえで、処置します。
誰でも目標は、一度しか打てないコースで
結果を出すことです。
そのために
「最も少ない努力で、最大限の効果を出せる」
ようにと思ってやっています。
プロだから、アマだから、上手いから
上手くないから...
レッスンをする側からすると、やることに
ほとんど違いはないのです。
基本を大切に、ズレているところを
1か所治す
これで最大限の効果を出すこと
それが常に私が心がけていることです。
昔はスイングのことがよく分かってなかったので
ツアープロにも難しいことを要求したりして
あまり良くないレッスンをしていました
たくさんの経験を積んで、失敗を繰り返し
反省し、学び
「もっと良くするには?」
「もっと効率よい修正箇所はないのか?」
「もっと他に治すべき点はないのか?」
と、それこそ365日研鑽を積んできたことで
少しはマシなレッスンをできるようになって
きました。
そうなってプロのスイングとアマチュアの
スイングに根本的な違いはないと分かるように
なったのです。
もちろん、アマチュアにはできていないくても
プロだと上手くできている事とか、
何かのズレの度合だとか、プロだから当然
上手いなりの良さは、たくさんあるのです。
しかしミスショットを出す仕組みは
プロもアマも同じなのです。
だからプロや上級者のレッスンでも
「プロだから」とか「上級者だから」
という特別な内容にはならないのです。
プロでも、アマでも、上手くても
そうじゃなくても、
クラブフェースが開けばボールは右に、
閉じれば左に飛ぶのです。
安定したインパクトの仕組みも、
基本はみな同じです。
そして、スイングはみな違います。
プロの練習を真似したり、型にはめても
決して上手くいかないのです。
自分自身を知り、自分にとって
必要なことに取り組むこと
それが誰にとっても大切なルールです
プロやトップアマのレッスンも
あなたと同様なのです^^
最後までご覧いただきありがとうございました。
追伸
*即、パターが上手くなりたい人は
こちらへ→https://leadbetter.jp/hint/nl262/
本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida