vol.327「コースでは飛ばない」なぜ?

先日のレッスンの生徒さん
「練習だとボールスピードも出て、飛距離も出ることが
あるのだけど、コースに行くと本当に飛ばなくて
バックからやると、いつも一番最初に打つのが悔しい」
と仰っていました。

 

別の方は、
「練習だといい当たりが出て飛んでる気がするんだけど、
コースだとなんとなく真っ直ぐは行っても、
飛んでないんですよね・・。ボールのとこまで行くと
『これしか飛んでないのか・・』とがっくりします」

 

とのこと。
このお二人に共通することは、インパクトゾーンの
スイングプレーンは、まあまあ良いという事です。
ですから、お二人ともに、まあまあ良いスコアは出せるのです。

 

しかしながら「飛ばないなぁ・・」と感じられているのです。

 

スローモーションでスイングを見ると
インパクトからフォローで左肘が曲がっていて、
腕の返りが不足している様子が伺えます。

体の位置も後ろにのけ反り気味で
上手く回転できていない様子も
はっきりと映っています。

 

これは多くのゴルファーに見られる現象です。

 

世間によくある「バンドエイドレッスン」だと
・腕を返せ
・もっと思い切り振り抜け
・しっかりと体を使え

などとインパクトのズレている部分を
「無理やり治す」ように修正します。

 

そうすると稀に“偶然”タイミングが合って
飛ぶことがあります。
「それそれ、今のですよ!!」
となりますが、実際のプレーで再現することは
ほぼ不可能です。

 

なぜ練習だとまあまあなのにコースだと
飛ばないのか?

 

お二人ともに共通する飛ばない理由は以下です。

インパクトゾーンでクラブヘッドを加速できてない
芯に当たっていない
無駄なスピンが多い

 

飛ばすには、
1、ヘッドスピード
2、最適なスピン量
3、最適な打ち出し角度
の3要素が大切ですが、芯で打てないと
2、3の数値が悪くなります。

なんとなく、真っ直ぐには飛んでいても
インパクトに問題があり、
ヘッドを最大限に加速出来ていていないので
ヘッドスピードも出せていないのです。

スイングプレーンは悪くないのに、
なぜこう言うことが起きるのか?

理由はシンプルで、
まあまあ良いスイングプレーンが、
実は、体や腕の位置を無理に調整して
できたモノだからです。

2人ともに共通するのは、
トップから切り返しの時に、腕やクラブの
位置がズレていることです。

そして、そのズレをインパクトゾーンで
体を回転せずに傾けること、
腕を返さずに打つこと(実際には返せない)

これらの「調整動作」を行うことで
目標方向へ上手く打っているのです。

 

ですので、もしこの「調整動作」をしなかったら
どうなるのか?と言えば、

当たらない

真っすぐに飛ばない

のどちらかです。

 

ゴルフを始めたばかりの初心者は、
空振りや、チョロ、クラブフェースの
とんでもない場所に当たるあたり損ない
等、色々と大きなミスが出ますね?

 

多くの人は、そういった状態から、なんとか
上手く当てて目標に飛ばす術、つまり
「調整動作」を身につけてきているのです。

 

この調整が無かったら、ずーっと変な当りを
打ち続けることになります。

 

始めたての頃に上手く打てなくて、ゴルフを
止めてしまう方がいますが、そう言った方は
「調整して当てる」ことが出来ないか、
出来るようになる前に根気が続かなくなり
止めてしまうのです。

 

プロも含めて、誰もがインパクトでは
微妙な調整をしながら打っているのが
ゴルフです。

 

この調整が少なくて、スイングがシンプル
なのが上手い人です。
特にプロやトップアマですね。

 

でも、プロやトップアマに限らずに、
スイングがへんてこなのに
「上手い」人がますね?

そう言った人は、「調整動作」を磨いて
上達してきているのです。スイングのズレを
自分なりのタイミングで調整し上手く
当てるコツを身につけたのです。

 

思ったように飛距離が出ない人の多くは、
インパクトで最大限に加速して振り抜けない
状態になっています。

 

そして、スイング軌道が微妙にアウトサイドインだったり、
クラブフェースが開いていたりして、当たり具合が
悪いのです。

 

加速できず、クラブヘッドのスピードも最大限に
伝わらないインパクトになっているのです。

 

アマチュアの多くは、自分の最大の飛距離を
出せていないことがほとんどですが、その要因は、
インパクトで調整して打っているからなのです。

 

ボールに当てる、あるいは、目標方向へ飛ばす、
これがゴルフの大前提であり、そうしないと
プレーにならないので、それをやらざるを得ないのです。

 

結果として、まあまあ目標方向へ打てても
飛距離を損してしまうという事です。

 

練習でたまに出る自分自身の最大の飛距離を
コースで出したければ、まずは、
インパクトゾーンの問題を把握することです。

 

そして、その問題が何により発生しているのか?
それを正しく理解することです。

 

それが出来れば、問題のおおもとが改善できるので、
あなたや私が望む、究極の状態、つまり、

 

「飛んで曲がらないスイング」が手に入ります^^

一朝一夕にはいきません。
これはまさに
人生をかけたゲームだからです。

 

私の仕事は、レッスンを受けて下さる方を

“飛んで曲がらない、その人自身の究極のスイング”
へと導くことだと思っています。

 

もしあなたが、飛ばないことで悩んでいるのだとしたら、、、

 

どこかでコミットして、根本的な向上を目指して
練習することです。
飛ばそうとして練習するよりも、スイングの問題を
減らし、インパクトを最大限効率の良い動きに
することです。

 

そうすれば、自然と芯に当たって、
飛ばそうとしていないのに飛距離が出る
という状態に近づいていきます。

 

飛ばないから飛ばそうという風に練習しても
スコアも良くならないし、飛距離も出ないことが
ほとんどなのです。

 

急がば回れ

です^^

 

最後までご覧いただき有難うございました。

 

本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida

 

 

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