vol.333考えすぎ!?
あなたはパターでボールを打つ瞬間、
何を考えていますか?
切れそうだな・・
とか
ひっかけないように!
とか
どのくらい曲がるのかな!?
とか
これを入れたらバーディー(パー)
だから“しっかり”打つぞ!
とか
芯に当てよう!!
とか
真っすぐ引いて真っすぐに出す
とか
オーバースピンをかける
とか・・・
例を挙げたら、キリがないですね^^;
打つ瞬間に、何を考えたら良いのかというと、
「距離(タッチ、スピード)」
です。
狙った距離を打つことに集中すること
これが一番カップインの確率を高める方法です。
上記したような例は、打つ前に
済ませておくべきことや考える必要の
ないことです。
パットで大切なのは、
距離感
方向性
グリーンの読み
の3点ですが、
方向性は、狙った方に打ち出せるように
普段からパターマット等で練習しておくべき
ことであり、コースに出て微調整すること
ではないのです。
またグリーンの読みは、今までの経験値から
“想像”するしかないのですが、これも
打つ瞬間に考えることではありません。
パットにおいて、特に長いパットでは
距離が合わないと、すぐに3パットです。
方向が大幅にズレて3パットもあり得ますが、
そういう場合、たいていは読みが違っていることが
原因であり、方向性の問題ではないのです。
ですからほとんどの3パットは、
距離が合わないことが原因なのです。
ボールは、適切なスピードで穴の上を通過
しない限りは、決してカップインしません。
どんなに方向が良くても、強すぎ、弱すぎでは
入らないのです。
逆に、距離が合っていれば、ほんの少しの
微妙な方向のズレでもカップインしてくれることもあります。
そもそもグリーンの読み、つまり
どの程度曲がるか等は、カップを通り過ぎる
ボールのスピードを前提に考えているわけです。
弱ければ大きく曲がる、強ければ曲がりが少ない。
ですから、ちょうど適切なスピードで打った時に
どの様な転がりになり、入るのか?を
想像して、打つわけです。
方向は狙った方向へ打ち出せるという前提のもと
自分が考えたスピードで打つことに集中すれば
いいのです。
そうすれば、意図した通り打てれば
読みが合えば入るし、合わなければ入らない
という単純な図式ができて、入らなくても
その原因が分かるので、あまり
悩まなくてよくなります。
距離(タッチ、スピード)に集中して打つと
他のことを考えなくて済むという点も良い点です。
人間にとって一度にいくつものことを同時に考えて
実行することは、とても難しいものですが、
1つだけならばシンプルです。
条件が異なっても、この法則は変わりません。
仮に打つパットがパーパットでも
バーディーパットでも、それ以外でも、
その状況におけるボールの転がり具合には
何の違いもないからです。
パーパットなら曲がりが大きくて、
バーディーパットは曲がらない等という事は
起きないわけです。
ですから、そのパットがどんなに大切なパットでも
単に距離に集中して打てば、プレッシャーにも
強くなるのです。
パットが得意じゃない人ほど、余計な事を
色々考えています。
結果的に、入れるために最も大切な距離感が
不十分になり、更に入る確率を下げてしまって
いるのです。
パット巧者になりたければ、距離に集中して打ちましょう。
ただし、距離に集中するためには、方向性に
ある程度の自信を持てるようになるところまで
練習しなくてはなりません。
ちなみに、方向性が良くなると
グリーンの読みも一定してくるので
読みの精度も上がっていきます。
いつも違う方向にボールが打ち出されていると
同じ傾斜でも、曲がり度合いが異なってしまい
結局「どのくらい曲がるのかよく分からない・・」
という状況になってしまうのです。
これは距離(タッチ、スピード)にも同様の
ことが言えますね?
転がり具合が不安定な状態では、読みも
なかなか安定させることが難しいのです。
距離に集中しても結果が良くならない場合、
まずは、スイングを安定させて
狙った方向へ安定して打てるスイングを
身につけることが必要です。
スイングが安定すると、
安定した方向性が確立されます。
それができると読みが安定します。
一定のインパクトになっている
という事で、距離も安定します。
こうなれば、距離に集中して打てて
「~さん、パターが上手いですよね!!」
と周りから褒められるようになるでしょう^^
最後までご覧いただきありがとうございました。
本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida