バンカーショットの基本

先日のレッスンの生徒さんに
「バンカーの基本を教えて欲しい」と
言われたので、今回の記事はそれへの
回答になります(^^)

バンカーショットには、
特別なスイングが必要なのか?
と言えば、通常は不要です。

ですから、何が基本かと言えば、
通常のスイングと同じと言うことになり
以下の点が、一般的な注意点と
なります。

1.良いセットアップ

2.体の回転が主体となったスイング

これで終了だと
不親切な人になってしまうので、
詳細もお伝えします(笑)

今回お伝えするバンカーショットとは、
グリーン周りのバンカーのことです。
なぜ、わざわざそれをお伝えするか
と言えば、フェアウェイバンカーとは、
対処が異なるからです。

では、”グリーン周りの”
バンカーの基本です。

まず、バンカーに入ったら、
ライを確認することが必要です。

砂が柔らかく飛距離を出すのが
難しい状況と

砂が柔らかくなくて、
ボールが飛びすぎてしまうのを
抑えなくてはいけない状況

あとは「目玉」と言ってボールが
砂に埋まってしまっている状況

大きく分けて3つの状況があります。

それぞれの対処(セットアップと
スイング)は、異なります。

通常、グリーン周りのバンカーの説明では、
砂が柔らかい時の対処の説明をしています。

今回の記事でも砂が柔らかい
一般的なバンカーの基本について
記します。

セットアップの注意点は、

・クラブフェースを開いてから
グリップを作ること
基本は30度前後の開きです。

・スタンスは、広めにして態勢を
安定させること

・目標に対して、スクエアから
ややオープン(左を向いて)に
構えます。

・重心は、土踏まずくらいにかけて
左右は均等に

・ボール位置は、体の中心よりも目標寄り
だいたいドライバーと同じ位の位置

あとは、アプローチや、
普通のアイアンショット等と
同じようにスイングして振り抜けば
よいだけです。

ですのでスイング軌道はインサイドイン
です。目標の左へ向いて構えたら、
目標線に対しては、ややアウトサイドイン
になります。意図は不要です。

バックスイングの大きさは、
左腕が地面と水平くらいの位置まで
取ります。
距離が変わっても基本的に
バックスイングの大きさは、
変えません。

フォローは、距離に応じて
大きさとスピードを変えます。
飛ばす時ほど大きく早くです。

以上がバンカーの基本です。

クラブフェースを開いてからグリップを
握ることで、バウンスと呼ばれる
クラブヘッドの下側の出っ張り部分を
上手く利用することがコツなのですが、
その為にスイングを調整する必要はありません。

ボールに対して、砂のどの辺りを打つのか?
と言う点も含めて、スイングに何か
問題があると、バウンスが上手く使えず
砂を打つ位置が不安定になり、
砂が削れる量も不安定になります。

ホームランや脱出できない失敗
シャンクなどがミスの代表ですが、
これらも含めて、上手くいかないのは
全てスイングの不安定さが原因です。

ですので、バンカーショットを
安定して打ちたければ、
スイングの問題を減らすことです。

「バウンスを使う為には、こうやって振る」
「砂を打つ位置は、こうやって一定させる」
等のアドバイスがありますが、それを
実行するよりは、

自分のスイングの問題を減らすこと
をオススメします。

どんなに練習しても、スイングが不安定だと
ミスは無くなりませんが、スイングの問題が
修正されれば、何も考えなくても
安定して上手く打てるからです。

不安定なスイングでたくさん練習して
安定して上手く打てるようになると
思いますか?
練習すれば、安定する?

いえ、決して安定しません。

私は、研修生の時、1年以上にわたり、
毎朝40分くらいバンカーの練習をしましたが、
不安定さは、解消されませんでした。
(私に才能が無かっただけかも
しれませんが・・笑)

しかし、正しいスイングの仕組みを知り、
スイングの問題を減らしたら、
何も考えずに打てるようになりました。

最近は全く練習していなくても、
出ないことやホームランは皆無ですし
寄せワンも2回に1回くらいは取れます。

と言うことで、今回ご紹介した基本(対処)を
知ったら、あとやるべき事は、なぜミスが
出てしまうのか?を知ること。

そのミスの原因は、(今回ご紹介した)対処
ではなくスイングにあるわけですが、

どうしてそのスイングの問題が出てしまうのか?

どこに原因があるのか?

どうすれば治るのか?

それらをチェックすることです。

1度、正解を知れば、一生使えます。

 

日替わりメニューで色々やったり
その場しのぎで誤魔化したりと
ならずに、自信を持って臨めるように
なるには、自分特有の問題点や癖を
知り、それを矯正することです。

 

とりあえず出ればOKというのであれば
簡単ですが、コントロールするには
合理的なインパクトを身に着けることが
必須です。

 

スイングの問題点を見つけて矯正し、
インパクトが合理的になってくれば
砂を薄く取るとか、ボールの手前何センチを
打つとか、アウトサイドイン、インサイドアウト
等々色々考えることは全て不要になります。

「問題は何か分かっている」という人ほど
本当の問題を理解していません。

直接的な問題、例えば、

突っ込んでザックリ、ホームラン
力んでトップやシャンク
振り抜けずに飛ばない

こういった事が問題だと思いがちですが、
実際には、スイングの問題の結果なのです。

 

”結果的に”こういった問題が起きてしまう
原因となる動きを見つけて、修正することです。

 

それが究極的に安定したスイングへの
近い道なのです。

 

基本は基本として、知識としては
理解しておくべきことです。

そのうえで、ミスを減らし安定して脱出し、
距離の調節もできるようになるためには、
自分特有の問題を減らすことです。

これってバンカーに限らずですが。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

本物のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida

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