vol.282 バンカーショットを安定させるには?

先日こんな質問をいただきました。
(Sさん、いつも有難うございます^^)

「この数年バンカーでの失敗が多くなり勿体ない
ゲームが有りました。過日黒川さんのレッスンでは
指摘も受けましたが、未だ連続ホームランが多いです(笑い)

原因は理解しておりますライが悪いときや
緊張する試合の時に出るのです。

サンドセーブ確率を上げるにはどうすれば良いでしょうか?」

私の回答としては、
「スイングに問題があるからプレッシャーに負けるので、
その問題を減らせばいいでしょう」
というものです。

さてでは、どうしてそう判断するのかを考えてみましょう。

 

まずSさんに起こっている可能性があることを挙げてみます。

 

1,スイングに問題が無くて、緊張した(プレッシャーが
かかった)時にだけミスをする

2,本当はスイングに問題があるが、普段は問題が気にならない
レベルなので、自分ではスイングに問題があると思っていない。
緊張した時に“だけ”何か問題が出ると思っている

3,スイングの問題には気づいていて、修正点を
注意してやれば普段は上手くいくが、緊張した時には
それを意識してもミスが出る

もしSさんが、普段からホームランするならば、
練習不足では?とか、そもそもの技術不足では?
と考えますが、80前後でプレーできる上級者に
それらはあまり当てはまりません。

 

ではまず1はどうでしょう?
そもそもスイングに問題がなければ、
緊張しても失敗しません。
成功と判断するレベルを極端に引き上げると、
「緊張感によるコントロールの制御の不具合で
ミスが出た」と判断できることもありますが、それは
「カップ周り1m以内に付ける」などという
高度な条件の場合のみです。

とりあえず脱出は問題なくできるはずです。
ですから、このパターンはSさんには、ありえないです。

 

次に2はどうでしょう?
実はこう言う方、とても多いです。
プロでもこんな感じで考えている人がいます。
Sさんは、文面から判断してこうは考えていないはずです。

そもそもゴルフとはプレッシャーとの戦いなのです。
緊張した場面でミスをするという事は、それが
本当の実力(技術)だという事です。

運悪くミスするのではないのです。
ミスが出るスイングをしていて、普段はなんとか
ごまかせているのが、プレッシャーに
勝てないだけなのです。

この場合、自分のスイングに問題があるということを
認めない限りは、成長は望めません。

 

では3はどうでしょう?
私は、Sさんはおそらくこの状態だろうと思います。

「自分も同じだ」という方もいらっしゃるでしょう。
これはバンカーに限りませんね。

アプローチでも、パターでも、ドライバーでも
練習だといいけれど、、、
普段はまあまあ上手くいくけど、、、
大事な試合の時には、、、
緊張した場面では、、、
コースでは、、、

それぞれの違いはあれど、肝心な時にミスが出る

緊張感が増すと、普段できることもミスしてしまう
可能性が高まります。人間ですから当然です。

しかし本当にできることは、緊張しても多少の誤差は
当然出ますが、できなくなる程ではないものです。

 

つまり、バンカーならばピンにぴったり寄らない
かもしれませんが、脱出は問題なく出来るのです。

 

アプローチでも距離の誤差は出てもトップや
ダフリは出ません。

 

ドライバーでもスライスやチーピンは出ません。

 

ホームランするという事は、普段からおそらく
「それらしい怪しい当たり」は必ず出ているはずです。

ですが、それが頻発はしませんし、練習ならば
注意点を気にすれば、まあまあ上手くできるのでしょう。
だから余計に、何が問題だか?となってしまうのです。

 

私は、Sさんは、違う視点、違うポイントに
留意してやるべきだと思います。

肝心な時に大きなミスが出てしまうということは、
つまり直すべきポイント、あるいは意識するべき
ポイントが、ズレているのです。

 

緊張した場面でも通用する、自分のスイングの問題
を軽減してくれるポイントを見つけて、その点に
集中するのです。

 

もちろん練習は必要です。
ですが、練習の時から、ほぼ大きなミスが出ないと
「確信できる」ような状態でやるべきです。

 

私もかつて研修生だった頃、同じゴルフ場に
所属している研修生10数人で競う月例
という名の試合がありました。

普段のプレーの時には、まあまあ上手く行っていて
「よし、今度の月例こそ、優勝してやる!!」
と思って臨んだことが、数えきれないほど
ありました。

しかし、いざ本番になると、練習プレーの時には
出ないような大きなミスが出てしまうのです。

 

その当時は、メンタルか?とか
何か練習通りできていない点があるのでは?
と色々と考えましたが、結局は技術不足な
だけでした。

 

ゴルフファーの性なのか、なぜか自分のミスに
目をつぶりたくなってしまっていたのです。

 

一生懸命練習したり、取り組んでいれば、なお更です。
自分の努力が無駄だとは思いたくありませんし、
間違ったことに時間を費やしているとも
思いたくありません。

 

しかし現実は厳しかったのです。
自分のやってきた事しか出せないのです。
私の取り組みは間違っていたのです。

 

逆に取り組みがよければ、必ず結果が出るのです。
それを教えてくれたのがレッドベターでした。

 

彼のアドバイス通りにスイングすると、
本当にプレーで上手く打てるのです。

 

「今までの努力は何だったの?」
となってガックリする面もあるのですが(笑)

 

でも、上手く打てるようになれば、そんなものは
吹き飛びます^^

 

Sさん
何か視点を変えてやってみましょう。
自分では思いもよらない点に留意することで
改善することは、よくあることです。

 

常識に捕らわれず、色々挑戦してみましょう。

 

どうしても上手くいかない場合は、SOSを出して
下さい。
いつでも喜んでアドバイス差し上げます。

 

最後までご覧いただき有難うございました。

 

本当のナイスショットと安定したスコアアップのために
A.Ishida

vol.282 バンカーショットを安定させるには?” に対して2件のコメントがあります。

  1. 白田 清 より:

    石田さん ご丁寧なアドバイスありがとうございます。
    私のケースについてこの様に詳細に分析され適切な解決策を
    ご提示頂き感謝申し上げます。

    那須の合宿では、バンカーはアプローチと同じ様にスイングすれば
    良いと教えて頂いた覚えております。
    あの時は上手く打てて、合宿効果抜群でした。
    今でもあの言葉を呟きながらバンカーを練習すると何も問題が発生しないのですが。

    スイングの問題点は理解して練習しているのですが、普段のラウンドや練習では
    ミスが出ない為に克服できたと単に思い込んでいるのでしょう。

    根本原因はクラブが縦から入らず、下から入ってしまうことだと考えております。
    アプローチでもフルショットでも同じ現象が出ているのかもしれないです。

    ショット全般に言えることですが、ダウンスイングで上体の伸び上がりによるズレ、バックスイング〜ダウンスイングでの回転不足もミスを誘発する原因だと
    考え、いつも自分のスイングを録画して練習しております。
    ダウンスイング時のクラブの入射角度や、回転時の上体角度をチェックします。
    上体の伸び上がり解決策は左への回転を強く意識してスイングブレーンでボールを打つ様に心がけております。

    ご指摘のこと、違う視点違うポイントに留意して練習に取り組むとは、
    具体的にはどうすれば良いのでしょうか?
    これは石田さんのレッスンを受けないと教えて貰えませんか(笑い)
    ヒントを教えて貰えるならいつでも出向きます。

    新たな視点で練習することですね。
    黒川さんのご指摘通り、スイングに問題がある事が1番の要因と思って
    おります。

    レッドベターアカデミーの門を叩く前と今ではスイングが大幅に良くなったと
    家内から言われるのが1番嬉しいです。が、いつになったら片手ハンデになるの?とプレッシャーをかけられる日々です。(笑い)

    古希を過ぎても私の戦いは続きます!

    ありがとうございました。

    白田 清

  2. レッドベターゴルフアカデミー より:

    白田さん

    私がSさんと書いているのにお名前を明かしてくださっては。。^^;

    さて、黒川にもらったバンカーのアドバイスがありますね?
    それを例えばですが、

    右腕の動きを矯正するものだと仮定したら、それを左腕で作るようにしてみる

    とか、あるいは、

    バンカーだからフェースを開いて上げると思っているのを開かずに上げるとか

    今、意識している点の逆をやるとか、全く別のイメージでやるとか、そう言った
    何か工夫をしてみましょう。

    黒川のアドバイスは間違っていないはずですので、それを実行する手段を工夫するのです。

    視点を変えるとは、そういう事です。

    練習で、いくつか試してみて、良い感じのイメージがつかめたら試合じゃないプレーの時にわざとセカンドショットをバンカーに入れてみたりして挑戦してみることです。

    1度しか打てないコースで実践してみることが大切です。

    プレッシャーがかかっていない練習ラウンドならば、問題が無いとしたら、プレッシャーの対処を学ぶべきかもしれませんが、今回は記事として書かせていただいたので、あえてそういう事にはしてませんが、その可能性(つまり技術的な問題ではない)もあり得ますので、それは別途主治医に相談してください^^

    では、ご検討を祈ります。

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